2009年 06月 21日
五感を鍛えるパーク発想
その中で、五感を鍛えることの重要性を説いておられた。
そこでふと思い出したのが、以前まとめていた五感実践パーク構想の拙案(苦笑)
確かにIT技術やその他技術の進歩は急速な発展を示す一方で、
その反面、人間本来が生存する上で備わっているはずの五感が
失われているような気がしてならないのである。
論理では説明できない、五感による一瞬のひらめきや感覚による判断って案外大事だと思う。
番組の中で、茂木さんも日々の生活の中で、正解がないものが多い中、
どちらかを選択することが重要であり、それが脳を鍛えることであると…
常に右か左か、時によっては一瞬にして判断しなければならない時には
全てを論理に頼ることは不可能で、行き着くところ、五感も含めたカンも
大いに必要ではなかろうか?
そのためには、楽しみながら、日々、五感を鍛えることができれば…
そんな発想が 五感実践パーク構想の拙案
読者の皆さんにもご笑覧いただればという思いでご案内することにする。
拙案 …五感実践パーク構想
人工河川、池、森などを配した大型自然園の中で、人間本来の持つ五感を
目覚めさせる体験ゾーンをこのパークの目玉とする。
五感とは、視覚、味覚、嗅覚、触覚、聴覚とし、それぞれの体験を通して、
人間性の回復と日本古来からの自然を愛でる情緒を形成する場とする。
五感体験ゾーンマップを作り、このマップ、スタッフとビジターが協力して、
様々な工夫と施設を追加・記入しながらマップ作りと街作りを並行して進める。
視覚系…植物を中心に、四季折々の草花の色や昆虫の色、野鳥の色、なつかしい日本
古来の民家の色風合い、野菜や農作物の色、牧歌的な色、水の色など自然が
醸し出す本物の色を実体験するとともに、住民とビジターが環境維持作業に
参加しながら視覚とは何か、視覚の大切さ、効果を学習できる施設とする
他の五感とも同様に、ゾーンのあちこちに体験スペースを配置し、回遊し、
探し求める楽しみを合わせもつものとする。
味覚系…ここでの味覚はできる限り、スローフードと関連した味覚を味わうことの
できるスペースとする。
たとえば、天然醸造の醤油や味噌の味わい、本当の手作りのおばんざいや
惣菜の味、日本茶、ほうじ茶の味わい、団子や煎餅の味わい、うどんや
そばの味、漬物の味などを生産者やスタッフとビジターが会話を楽しみながら、
日本の伝統食文化を実体験しながら、飲食、購買できる施設を配置する。
中には回遊庭園に茶店やしもた屋、しゃれたレンガづくりの店など個性豊かで
なおかつ周囲と調和した景観でゾーンの随所に配置されることが望ましい。
嗅覚系…土のにおい、水のにおい、花や果実のにおい、森林のにおい、ハーブ園に
ただようハーブのにおいなどの自然園で体験するにおいやお茶のにおい、
お香のにおい、香水のにおいなど人間が作り出すにおいを体験できる
スペースを敷地内に有機的に配置する。
またここではハーブ園を含めた自然の香りを楽しむ施設と様々な
香りの調合を体験できる施設をつくる。
触覚系…裸足の足で水の冷たさや温泉の温かさを肌で感じる施設、裸足の足で
大理石や石畳、玉砂利、砂地、土などの地面を感じる施設。
植物の表面などを触って観察する場、金属や皮革の感触を通して、
ツルツル感やザラザラ感、その他ヌルヌル感やスベスベ感などを
感じることのできる工夫をこらした施設をつくる。
聴覚系…風の音、風車や水車の音、野鳥の鳴き声、虫の鳴き声、教会の
チャペルの音色、寺の梵鐘の音、にわとりの声、ししおどしの音、
川のせせらぎ、楽器演奏の音、風鈴の音、祭りはやしの音など、
都会暮しで忘れかけている音色とその音色で遠近感を聞きわける
能力を身につけるスペースとする。
これらもゾーンのあちこちに散りばめ、ゾーンマップをもとに回遊して、
自然に近い音色に耳を傾け、こころを癒す場とする。
高度で便利になった社会で失われがちな五感は、人間の生存にとって必要であり、
人間形成の上で特に幼少期、児童期に磨き、修得することが望まれる。
また成人にとっては生きる喜びを感じ、癒しを求める場としての五感体験ゾーンは
その必要性があると確信している。
そうした場であるとともに、そこにそれぞれの能力と希望に応じた就労の場を
提供するものができれば雇用につながるし、脳の活性化とともに最近とくに増加の一途を
たどっているうつ病等の精神疾患の予防や治療に役立つことができればどんなに有効だろうか?
そして、いつかこんな施設が生まれることを希望しつつ、ブログの記事として書いた次第である(ペコリ)
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