神様のカルテとカステラ

神様のカルテで、主人公 栗原一止に少なからず影響を与える、
末期の胆のうがんの患者 安曇(あずみ)さん

この76才の安曇(あずみ)さん、模範的な患者さんで
お医者さんや看護スタッフまで癒される存在。

この安曇さんがこの物語の舞台である本庄病院に
入院するまでのストーリーは本を読んでいただくことにして…

亡くなる2日前に思い出の安曇野と北アルプスが見える
病院の屋上に看護スタッフとともに案内するくだりがある。

その時にそっと差し出すのが文明堂のカステラ。

安曇さんが食べたいと言っていたのを、主人公が
細君のハルさんに伝え、そのハルさんがそっと手配していたもの。

年取って、入院している患者にとっての楽しみは自分が
欲しいと思うお菓子を1個でもいいから食べること。
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いい景色を見て、おいしいおやつを食べる。

これは今、介護施設で入院しているうちの父親も同じ。

先生にご許可をいただいてオレンジジュースや果物、
みかん、饅頭、シュークリーム、その他お菓子を毎回変えながら
できるだけ、時間を作って顔を見せることにしている。
(時には事後許可でお許し願うことも…笑)

時に病院食を食べない時でも、持参するお菓子はペロリ(苦笑)
実に困ったものであるが、実に美味しそうに頬張る。
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高齢者の患者にとって大事なことのひとつに栄養の経口摂取、
つまり食事で栄養を摂取させることがある。

病状によって色々制約はあるが、大事なことは食への興味を
失わせないことだと思っている。

他に刺激のない日々を送る施設の高齢者にとっては
食とお風呂が最大の楽しみ。

たった1個のお菓子、これに幸せを感じる。
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その幸せって、現役の我々にとっては極上のスイーツ100個分に
相当するくらい、大きなものかもしれませんね(ペコリ)

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by mitsuketai | 2009-10-15 22:27 | おすすめスイーツ