2009年 10月 15日
神様のカルテとカステラ
末期の胆のうがんの患者 安曇(あずみ)さん
この76才の安曇(あずみ)さん、模範的な患者さんで
お医者さんや看護スタッフまで癒される存在。
この安曇さんがこの物語の舞台である本庄病院に
入院するまでのストーリーは本を読んでいただくことにして…
亡くなる2日前に思い出の安曇野と北アルプスが見える
病院の屋上に看護スタッフとともに案内するくだりがある。
その時にそっと差し出すのが文明堂のカステラ。
安曇さんが食べたいと言っていたのを、主人公が
細君のハルさんに伝え、そのハルさんがそっと手配していたもの。
年取って、入院している患者にとっての楽しみは自分が
欲しいと思うお菓子を1個でもいいから食べること。
いい景色を見て、おいしいおやつを食べる。
これは今、介護施設で入院しているうちの父親も同じ。
先生にご許可をいただいてオレンジジュースや果物、
みかん、饅頭、シュークリーム、その他お菓子を毎回変えながら
できるだけ、時間を作って顔を見せることにしている。
(時には事後許可でお許し願うことも…笑)
時に病院食を食べない時でも、持参するお菓子はペロリ(苦笑)
実に困ったものであるが、実に美味しそうに頬張る。
高齢者の患者にとって大事なことのひとつに栄養の経口摂取、
つまり食事で栄養を摂取させることがある。
病状によって色々制約はあるが、大事なことは食への興味を
失わせないことだと思っている。
他に刺激のない日々を送る施設の高齢者にとっては
食とお風呂が最大の楽しみ。
たった1個のお菓子、これに幸せを感じる。
その幸せって、現役の我々にとっては極上のスイーツ100個分に
相当するくらい、大きなものかもしれませんね(ペコリ)
おいしいもの見つけ隊どっとこむのホームページはこちら!