2011年 08月 08日
モノ不足からモノあまりの時代へ…
この大きな流れがあります。
昨今の業績不振を不景気のせいにする方がたくさんいらっしゃいます。
ところが実際は不景気だけのせいではありません。
世の中とお客様の要求についていけないのが原因なのです。
モノ不足の時代は、モノを作る、残業して作れば作るほど儲かる時代でした。
未だにメーカーの中には、休日が増えた分、売上が減ったと誤解しておられる方も見受けられます。
時代が変わると、お客様が欲する商品を作らないと、作れば作るほど赤字ということにもなりかねません。
やみくもに努力していても、海図なき航海に船を出しているようなものになるのです。
世の中の変化やお客様の要求をつぶさに観察しなければなりません。
そして自社の経営資源、つまり今ある商品や設備、販売ルート、顧客とのつながりを
最大限生かしつつ、時代の流れに応じて取捨選択しながら、常に新事業を
創り出していかないと生き残っていけない時代になってきています。
自分たちでできなければ、それぞれの強みを生かしあう、パートナーシップを構築し、
お互いがwin-winの形で取り組むなければなりません。
デフレの要因は様々ありますが、平たく言えば、モノの値打ちが下がって
貨幣の価値が上がること。
売れないものをどんどん作っても、売れなければ価格を下げざるを得ません。
そのうち価格が下がるだろう、デフレでお金の方が価値があるから買い控えが起こる。
もちろん、老後や将来の不安もある!少しでも無駄な出費は控えよう。
これがスパイラルになって、どんどん価格が下がる!利益は圧迫され、給料は下がる。
ますますデフレに拍車がかかります。
反対に売れるものはタイミングを逃して生産を抑制してしまうと
せっかくの販売チャンスを逃してしまいます。
なかなか見極めが難しいのですが、賢い仕入担当者は経験と潮の流れを読み取り、
愚かな仕入担当者は同じ過ちを繰り返す…この差がますます大きくなっていくような…(ニヤリ)
モノ不足時代の生産一辺倒=利益の拡大の妄想から脱却し、
タイミングを外さず、どこよりも先に売れるモノを創り、売れるモノを
確保できるかが勝負を決する時代になってきています。
もはやデフレや不景気のせいばかりにしていてはいけないような気がしてなりません(ペコリ)