食後のしゃっくりが3日続いたらご用心!

昨年10月に受けた食道がんの手術の発端は食後の“しゃっくり”が3日間続いたこと!

8月中旬、夕食の後、決まって“しゃっくり”がひどく、それが3日間続きました。

かかりつけの開業医の先生に診てもらっても、ストレスからくるという診断で安定剤みたいな薬の処方…

“しゃっくり”とはいわゆる横隔膜の痙攣という症状です。

少し時間が経過すると、しゃっくりも治まるので、この段階では一時的なもので、
まさか“食道がん”なんて想像するのも難しいのも無理からぬところ。

普通は放っておいても大丈夫だと思うのですが…

さすがにそれが3日も、しかも毎夕食後に決まって起こるのはいささか問題。

そして数日後、出張から帰宅した夜中に黒い血が混じった嘔吐があったので、これは一大事!

地元では信頼できる大きな病院の消化器内科での検査を進めながら、自分の命ですから、
関連書籍を読破し、インターネットで情報を検索しながら、もしかして…がんの可能性も考え、
自分で調べるべきところはしっかり調べて、消化器内科の先生といろいろ打ち合わせを進めていきました。

しかも仕事や日常の雑務をこなしながら同時並行処理で、我ながらよくぞここまで…(苦笑)

結果的に胃と食道の結合部、専門用語で言えば、胃の入口にある噴門部より上の食道の部分に
腫瘍があって、そこに食べ物が詰まったりすると、横隔膜を刺激してしゃっくりが発生する可能性がある
ということが分かったのです。

がんの診断を受けた途端、今度はどの治療法をどこで、どの先生に受けるべきか?

要するに自分に関わることは最終的に自分で調べ、自分で判断するしか方法がありません。

調べあげた結果、この方法で、この人にお願いすると決めたら、
お会いして、そして誠心誠意話し合って、信頼して共に解決に向かって
進むしか方法がありません。

その後はもう運の世界!

幸いにも地元の大きな病院で診断から検査、手術先の先生の紹介状の手配まで
僕といっしょになって、骨身を惜しまずお世話をしていただいた消化器内科の先生の
あたたかいご指導がこれまた立派な消化器外科の先生へのご縁がつながった関係で
命拾いすることができたのです。

先日も消化器内科の先生にお会いする機会があって、お礼を申し上げたら、自分のことのように
喜んでいただき、その上、手術をして下さった先生がご立派だったから成功したんですよ!という
何とも謙虚な御言葉には、涙が出るほどうれしかったのは言うまでもない!

その点では僕は先生や病院スタッフの皆さんに救っていただいたのは幸運以外の何物でもない。

そのためにも、常日頃からの勉強が大切だということを痛感するようになります。

つまり、問題解決に向かっての情報収集、分析、そして対応案と最終決断と運!

課題は異なっても、根っこの部分、本筋の部分は日頃の勉強から得られる部分が大きい!

情報の収集方法から検証、そして最終判断につながる部分はどの分野の勉強でも同じ。

先日もある会合で、出席者の皆さんとの歓談でお話ししたテーマは
“食後のしゃっくりが3日続いたらご用心!”

“食後のしゃっくり”が3日も続く症状や食べ物がつかえるような違和感を
覚えたら、私の経験上、とにかく内視鏡検査をすることをおススメします。

早ければ早いほど打つ手の選択肢は広がるし、
検査の結果、問題がなければそれに越したことはありません。

ただ、あの内視鏡検査、いわゆる胃カメラっていうのはどうも苦手ですが…(ペコリ)
by mitsuketai | 2012-08-17 23:58 | 教え