2013年 07月 05日
日本人の“酸味離れ”と“果物離れ”
こんなニュースも出ている!
若者の果実離れ加速 個食と甘さ志向による味覚変化も一因か
暑さや紫外線が強まり、果物などでビタミンC補給に努めたい季節がやってくる。
だがいま、果物の消費量は、減少傾向にある。とりわけ若い世代を中心に、
生鮮果実の消費量が減っているのだ。
背景には、世代数の減少による生鮮果実の食べにくさや、酸味離れなどがある。
生鮮果実の1人1年当たりの購入量は、平成元年には34.4キログラムだったのが、
平成23年には27.1キログラムまで減少した。
1日ひとりあたりに換算すると94.2g⇒74.4gの落ち込み。
ニュース記事では皮を剥く等の手間の問題や酸味離れがとりあげられているが…
果たしてそれだけなのかなあ?
まず、本来果物で摂取すべきミネラルや栄養素をサプリメントに頼りすぎていることも考えられる。
酸味のある果物を避けて、甘い品種を求める消費者志向もある。
これは果実の本質の良さが分かっていないところも…
酸味があるから、甘さにもコク味を感じるということ。
酸味が薄くて、単に糖度が高い場合はベロンとした、薄っぺらい甘さになる。
みかんも収穫直後は酸味が強すぎて、いくら糖度が高くても酸味に負けてしまう。
その後、酸味が抜けてくると、酸味と糖度のバランスがよくなって 甘さを感じる。
その後、鮮度が落ちて酸が抜けすぎると、薄っぺらい砂糖水みたいな甘味に…
そして酸が少なくなって、PHが下がってくると腐ってくる。
食育には様々な側面があるが、その根本はやはり味覚教育かな?
食育の先進国フランスでは早くから味覚教育の重要性に気づき、実践している。
そんなことも思い出したので、以前読んだこの本を読み直してみようかなと思っている…(ペコリ)
子どもの味覚を育てる―ピュイゼ・メソッドのすべて