2014年 01月 22日
ぶれるな!うろたえるな!三越伊勢丹大阪!
“三越伊勢丹”の看板を外すとか報道されています。
三越伊勢丹ブランド消える可能性も… 関東の名門、大阪で惨敗
JR大阪三越伊勢丹 売場縮小(NHKオンライン)
競争の激化で売り上げの不振が続いていることから、売り場面積をおよそ60%縮小し、
婦人服や雑貨などの分野に特化して販売体制を大きく見直すことになるとか…
大阪駅ビル内で隣接する専門店街「ルクア」は比較的好調。昨年4月には、
グランフロント大阪が大阪駅北側に開業して競争が激化しており、
若者や女性に強いファッション専門店を誘致し、集客増を図るとみられる。
正直申し上げて、こんな方向に行けば、三越伊勢丹はますます苦境に追いやられると思います。
しかも競争激化してどの百貨店も共倒れになってしまいます。
個人的な見解を申し上げると、三越の商品の品質や従業員の品格、資質は他の百貨店や
グランフロント大阪より一段格上だと思います。
実際に知り合いの各百貨店の関係者に訊いても、三越伊勢丹の品質や従業員の品格を認めています。
ただその良さが分かってもらえていなかったのが大きな原因であり、後発なので焦っているだけ!
阪急が好調なのは、見せ方、特に照明のあて方が抜群にうまいことに尽きる!
このあたりは宝塚歌劇のフィナーレの大階段の眩しさで酔わせる手法を活用しているように思う。
阪神百貨店は食品を中心に庶民感覚でリードしているように思えるが、実際弱点もある。
あえてここでは伏せるが、昨年ある弱点を直接指摘したが、その対応ぶりはいささか疑問符?
大丸は危機感を感じてわき目もふらず、ピカちゅーや東急ハンズという外部戦力を
ファミリー層に取り入れただけ!
大丸はまあまあとしても、阪急や阪神は所詮大衆路線なのである。
その昔、阪急も開業当初は煮豆屋百貨店と揶揄されたくらいである!
「小林一三翁の追憶」でも、伊藤忠商事の基礎を築いた二代目・伊藤忠兵衛氏が書いておられるが、
この阪急百貨店を「煮豆屋」とからかったそうである。一三翁は「ひどいじゃないか、
俺ところの百貨店を煮豆屋などといって」と反論し、伊藤氏も「君のところで安心して買えるのは煮豆だけじゃないか」と返している。
もっとも、阪急百貨店は開業当時、呉服を取り扱っていなかったのでその取扱いについて、伊藤氏に相談もしている。
出展はこちらのブログ!
実際私も「小林一三翁の追憶」このくだりは読んだことがある!
ところでご存知の方は少ないかもしれないが、阪神大震災の頃には大阪、北浜に三越大阪店があった。
店舗は小さいながらも、三越の持つ品格の高さで外商を中心に優良顧客をかなり把握していた。
それが一時閉店になっていたため、優良顧客が離れていったが、それでも三越の復活を期待していたとも…
三越伊勢丹はその点、大阪の泥臭さやなりふり構わぬ大阪商法に負けただけで、
商品の品質や従業員の品格は負けておらず、その良さを見せる点でスマート過ぎただけである!
ここは一般客ではなく、あえて三越伊勢丹にしかない、セレブリティ―を顧客ターゲットにすればいいのである!
それを他の百貨店にすり寄って、合わせていくと、三越伊勢丹のブランドって何?つまりアイデンティティーの喪失なのである。
三越伊勢丹にしかできない、ダントツの品質で、高額所得者にターゲットの中心を置けばいいのである!
ぶれるな!うろたえるな!三越伊勢丹!そこにしか生き残る道はないと思うのだが…(ペコリ)