実山椒の下処理

この時期、青果売り場の店頭に実山椒、いわゆる山椒の実が並びます。

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山椒の実、これは塩昆布を炊いたり、ちりめん山椒には欠かせないもの。

ところが年中必要な山椒の実はこの時期に下処理して1年間、冷凍保存しなければなりません。

買ってきた山椒の実

そのままでは軸や枝がついているので、はさみを使ったり、最後は手作業でもぎ取ったり…

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そうして枝などから外した山椒の実をさっと水洗いして、
沸騰したたっぷりのお湯に塩をひとつまみ入れて30秒茹でます。

茹で終わったら1時間程度、水にさらします。

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その間、15分に1回くらいさらし水を交換しながら…

最後はキッチンペーパー(ペーパータオル)で充分水切りしてから
パック袋(ジップロック)に入れて冷凍保存します。

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これを1年、小分けに使っていくのです。

下処理って結構めんどくさい作業ですが、この時期ならではの仕事ですね!

ところで、以前、京都の佃煮メーカーの重役さんにお聞きした話ですが…

瓶詰のちりめん山椒に青カビが発生しているとのクレームがあったとか…

そのクレーム品を送ってもらって検査してみたら、青カビの正体はなんと…

お客様が緑色の山椒の実を青カビと間違えていたのです。

山椒の実と青カビの区別が見分けられず、何でもかんでもクレーム

いやはや困ったものです(ニヤリ)
by mitsuketai | 2014-05-19 09:27 | 野菜のソムリエ