2006年 03月 12日
コミックを通して食の勉強?
あまりコミックは読まない隊長ですが、今回ご紹介させて
いただく2つのコミックは食の世界を知る上では、面白いと
思います。
最初は『リトルフォレスト』
このコミックはかつて田舎暮らしをしていて、都会に出てきた
女性主人公が、その後村に帰り、昔、母親が作ってくれた身近な野山や畑の
食材を使った食材を回想して、作る物語です。
※本の詳しい内容はここをクリックして下さい。
地元の野菜を使ったウスターソース作りや納豆の作り方
(実は、納豆をワラで包むのは、ワラの中に納豆菌が
あることをこのコミックではじめて知りました(苦笑))
文中に出てくる食べ物には自然に対する優しさが感じられます。
こんなお料理ブック、地産地消を紹介するコミックもあっても
いいような気もします。
次は発酵学を専門とする農大生を主人公とした『もやしもん』
ここに出てくる細菌の種類や記述は少し専門的です。
サルモネラ菌やセレウス菌、カビ、酵母に関しては、
ペニシリンと関連するペニシリウム族のカビ、
パンの酵母の一種であるサッカロマイセスセレビシエや
乳酸菌のLカゼイ菌など、専門用語がバンバン出てきます。
私も仕事がら、否応なく試作実験でこれらの細菌、カビや酵母に
悩まされてきましたが、このコミックでは分かりやすく説明されていて、
頭の中に入っていきます(苦笑)
しかも、この主人公は細菌やカビ、酵母が目に見える類まれな
才能の持ち主。
(こんな人材がいれば、欲しいところはいっぱいあると思います。)
アザラシを発酵させた食品が校庭に埋まっていることや
学園祭の食べ物が病原性大腸菌Oー157に汚染されていることを
とっさに見抜いたりすることも描かれています。
またこの本は再生紙100%、インクは環境に優しい大豆インク使用という
こだわりぶり!
※本の詳しい情報はここをクリックして下さい。
たまには、こういう勉強になるコミックもあり、コミックを少し見直しました。
そういう意味では、発想を変えて、コミック版の教科書なんていうのも
面白いかもしれませんね!
おいしいもの見つけ隊どっとこむ