2006年 09月 19日
木村屋総本店 あんぱんに見るマーケティング戦略!
隊長も東京に行った時、機会があれば、新幹線で頬張ることもあります(笑)
その桜あんぱんが売れる理由を明快に解説しているのが
この本『あんぱんはなぜ売れ続けるのか』
そもそも、この桜あんぱん!明治天皇への献上がきっかけと
なっています。水戸藩屋敷での花見に明治天皇が行幸される折、
何か面白い趣向はないかと考えていた山岡鉄舟が木村屋の主人に
相談して生まれたのがはじまりといわれています。
そこで、パンという当時西洋の食べ物をイーストではなく酒種麹を使い、
日本人に馴染みのある小豆あんを入れ、ちょうど花見に合わせて
大島桜の花びらの塩漬けをあしらい、明治天皇から高いご評価をいただくことに!
明治天皇の高いご評価は民衆の知れるところになり、桜あんぱんを
求めてお客が殺到するのですが、ここからが木村屋のすごい戦略が…
今で言う宮内庁御用達の栄誉をいただいた桜あんぱんを日本の中心
東京 銀座で作って販売することに…
銀座というブランドと天皇御用達というブランドに庶民が受け入れ易い
桜あんぱんのブランド価値向上を図ったのです。
そして、今も銀座の木村屋の7階、8階で桜あんぱんは焼き続けられています。
西洋のパン、日本人になじみのある小豆あん、風流風雅のポイント桜の花びら
これらを原材料にした桜あんぱんのおいしさはもちろんのこと、それに今述べた
ブランド戦略はさすがと思います。
素晴らしい素材を何か権威のあるものとタイアップしてブランド価値を作る
方法も一考の価値ありかなあと思っています。
そして、それもこれも山岡鉄舟の仲介がなければ実現しなかった不思議さ!
やはり、成功の鍵は人と人の出逢いも大切ですね!
※画像の銀座木村屋あんパン物語もおススメです!
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