2007年 05月 28日
ポジティブリストの盲点!
その理由がポジティブリスト制度。
最近でも中国が輸出する食品の安全性が問題になっていますが、
ポジティブリスト制度設定の発端は
中国産冷凍ホウレンソウの残留農薬問題。
ポジティブリスト制度は米や野菜などの品目ごとに
農薬の残留基準を設定し、基準のない農薬については
一律0.01ppmを超えると食品衛生法違反となり、
出荷・流通してはならないという制度!
この基準のない農薬についての一律基準が今回、問題に…
米や野菜などでは一定の残量基準が認められている除草剤の
クミルロンという農薬がしじみに0.07ppm含まれているということで
出荷停止の憂き目に…
色・形が良く、大粒で関西の料亭向けに高値で取引されていたのが、
一転して、商売にならない状態に…
上流の田畑では食品衛生法に則って認められ、使用されている農薬が
湖に流れ込んで、しじみに残留し、一律基準を超えることに…
米や野菜で認められている残留基準以下であっても、残留基準の値が
定められていない、しじみに0.01ppm以上残留されていればアウト!
そんなおかしな話が…と思いますが、法律の規定は規定!
残留基準がない場合は0.01ppmが大きなカベになるのです。
しかも何の罪もない、しじみ漁師がトバッチリを受けるのです。
そして、規定ができるまで、この状態が続くのです!
そうは言うものの、農家も除草剤を使わないとすれば
労力がかかり、コスト面でも輸入農産物に太刀打ちできません。
現時点でのポジティブリスト制度は悪玉菌を殺すために善玉菌までを
殺してしまう、効き目が強すぎる抗生物質みたいなもの!
法律も悪玉菌だけを殺す、夢の漢方薬みたいなものであればなあ…
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