2007年 08月 08日
おいしさと因数分解!
(もっとも最近更新をサボっていますが…ごめんなさい!)
その時以来のテーマがおいしさって何だろう!
この3年間で首尾一貫して感じていること!
おいしさ=ノド元過ぎればなくなってしまい、脳裏にかすかな記憶として残るもの!
おいしいものは総じて、いくら濃厚な味わいであっても、後味すっきり!
そして、おいしさはいくつもの要素が掛け合わさってできています。
生活者がおいしさを実感するパターンは次のようなものだと思います。
食べ物に関する情報を集め、五感で推測します。
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実際に食べてみて、五感をフル稼働させて、おいしさを直感で判断します。
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次に自分が集めた情報や食べた後、新たに探った情報を検証します。
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そして、おいしさの理由を納得し、情報と感覚をセットして脳裏に刻み込みます。
ところが商品として開発する側は、おいしさの着地点を推測しながら、
原材料の選定(産地や種類)×製造加工方法×最適時期(旬や鮮度)の
掛け合わせでおいしさを作っていきます。
これがいわゆるおいしさの因数分解(苦笑)
ですから、そのどこかに手抜きや偽りがあればすぐにバレますし、
逆に生活者がおいしいと感じた瞬間に、それぞれのこだわりを
示せば、納得して、快感として記憶されると思います。
私は心理学者や脳科学者ではないので、偉そうなことは言えませんが、
おいしさの定義って何だろうと追っかけてきた中間回答を述べたつもりです。
ただ、手抜きや偽りがなく、こだわって作り、おいしさも感じながら
売れていない商品って結構、世の中にあると思います。
実際、食べてみたら、おいしさが分かって売れ出す地方発のヒット商品もあります。
蛍が光を感じるように、ミツバチが花の蜜を感じるように、
おいしさを求めている人に、おいしさを産み出している
地方や中小の優秀なメーカーの思いが伝わる仕組みが必要です。
しかもコストをかけずに、必要なモノ・情報が必要な人にジャスト・イン・タイム
そのために必要なのが、おいしさを感じる、そして行動に移す
メカニズムの仮説と検証による解明だと思っています。
それが分かれば、その流れに沿ってアプローチできれば…