数字は警告する!食の側面から

皆さんに食に関する数字をご覧に入れたいと思います。

①73%(1965年)⇒40%(2005年)…カロリーベースの自給率
②47%(1965年)⇒17%(2005年)…畜産物の自給率
③33%(1965年)⇒ 3%(2005年)…油脂類の自給率
④28%(1965年)⇒18%(2005年)…小麦の自給率
⑤110%(1965年)⇒57%(2005年)…魚介類の自給率
⑥100%(1965年)⇒67%(2005年)…野菜の自給率
⑦41%(1965年)⇒37%(2005年)…大豆の自給率
⑧100%(1965年)⇒95%(2005年)…コメの自給率


⑨1965年⇒2005年 45%減…1日1人あたりのコメの消費量
⑩1965年⇒2005年 2.5倍…畜産物の摂取カロリー
⑪1965年⇒2005年 2.3倍…油脂類の摂取カロリー


⑫1965年⇒2005年 1.3倍…魚介類、大豆の摂取カロリー

岩波書店 世界5月号 大野 和興 農と食の崩壊と再生
図2 供給熱量の構成の変化と品目別の食料自給率
資料:農林水産省『食料需給表』より引用
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数字ばかりで頭が痛くなったかもしれませんが、
我々が生きていくために認識しなければならない数字です。

また別の側面から数字を眺めてみたいと思います!

⑬2006年⇒2008年 3.8倍…小麦価格の上昇率
⑭2006年⇒2008年 2.6倍…大豆価格の上昇率
⑮2006年⇒2008年 2.6倍…とうもろこし価格の上昇率


NHK解説委員室ブログ 時事公論『食品価格高騰 どう対応するか』
2008年04月08日 (火)より引用
※このブログは食品価格高騰についての解説が詳しいので参考になります!

これらの数字を見て、皆さんの食卓や食生活をご覧になっていただきたいのです。

自給率が低く、しかも価格が高騰するものが食生活の主流を占めています。

居酒屋や外食産業で必要以上の残飯が毎日出されています。

これに対して農林水産省の資料によると、コメの全銘柄平均価格は
平成5年:22,760円/60Kg⇒平成18年:14,820円/60Kg
(※コメ価格センター 全銘柄平均価格の推移:農林水産省資料より)

唯一自給できるコメの価格が下がり、農家は疲弊しています。

その分を畜産物や油脂類や海外穀物に回っているのです。

人それぞれの嗜好だから、ほっといてくれ!

もうそんなことは通用しないところまで、現実はきています。

コメ中心の昔からの食生活中心に身の回りから変えていく必要となります。

そのうち、干ばつや新興国の需要増大で食べるものは回ってこなくなります!

食料不足や安心・安全、価格の高騰…

そんな時に、こんな声が聞こえてきました!
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『いろいろありますよ。物価が上がるとか、しょうがないことはしょうがないのだから、
耐えて工夫して切り抜けていくことが大事だ』


しょうがないことはしょうがない!

こんな言葉を聴くと、国民は希望を見失います!

どこに活路を見出せばいいのでしょうか?

もし国民も税金が払えなかったら、『しょうがないことはしょうがない!』で
済ますことができるのでしょうか?

国民が納得する、工夫して切り抜けていく道筋を見せて欲しい!

そうしないと、政治に責任を持てないのでは…そりゃ、困ったものだ!

それとも政治家の定義とは、言葉に責任を持たなくてもいいとでも…

他人事みたいな総理も困ったものだが、そう仕向ける仕組みを作ったヤツは大罪だ!
by mitsuketai | 2008-04-14 22:30 | 社会問題