地力をつけること!

先月の長野行脚、実は農薬を使用しない栽培をされておられる
生産者と打合せをすることが主目的でした。

そこで農薬を使わない栽培方法の秘訣をお伺いすると、
土壌を健康にすること、連作(同じ土地に同じ作物を栽培)しないこと!
そして生態系のバランスを整えることだそうです。

土壌の健康管理と連作を回避することで、植物自体に力をつけることだそうです。

不思議なもので、我が家の家庭菜園でも、植物自体が旺盛に力をつけてくると
害虫も葉っぱをあまり食べなくなります。

病気になったら、また病気予防に薬を使う…これが農薬に該当すると思います。

土壌が健康であれば、そこにできる植物は土壌のパワーで健康を保ちます。

連作することは土壌に疲労を蓄積させることだと思います。

ヨーロッパの三圃式農業のように土地を休ませたり、牧草地にすることで
土壌に適度な休養と栄養を与えることができます。

害虫も益虫とバランスが拮抗していると、虫食いの被害も最小で済みます。

人間の身体でも、抗生物質を服用すると、悪玉菌だけでなく、善玉菌まで
殺してしまうので、リズムを壊すことと同じです。

適度な休養と栄養を取り、自らの地力を高め、体内での悪玉菌と善玉菌の
バランスを拮抗させることが人間にとっても健康の秘訣になると思います。

そう考えてくると、植物も人間も原理原則は至ってシンプル!

便利や欲望の名のもとに安易な方向に走ると、かえって複雑化してしまう。

立派な生産者の栽培される植物には実に教わることが多いものですね(ペコリ)
by mitsuketai | 2008-08-07 23:58 | 野菜のソムリエ