2008年 08月 09日
的を射る!場面を作る!渦を巻く!
このブログやメルマガで再三にわたって取り上げてきた徳島県 上勝町の
通称“葉っぱビジネス”といわれる、料理に使う“つまもの”を取り扱う彩事業の奮戦記。
どこにでもありそうな“つまもの”になる葉っぱですが、なぜ上勝町だけが成功するのか?
その理由はこの本を読めば分かってきます。
ただ、マネをすれば成功するものではないことも分かってきます。
その中でこの事業の主役であり、著者の横石 知二さんは成功の秘訣に
ついて次の5点を挙げておられます。
①現場主義
②女性を高齢者を主役に
③「気」を育てる
④「仕組み」をつくる
⑤的を射る、場面をつくる、渦を巻く
それぞれの詳しい内容は本に譲ることにして、その中で今回注目してみたいのが
今日のブログのテーマである:的を射る、場面をつくる、渦を巻く!
的を射る…本来の的(問題点や目的)を射ないと何もはじまりません。
問題点である的の内容が分かれば、問題解決の方向に行動を起こすはず!
場面を作る…それぞれの商品やサービスも売る場面で売上が変わります。
小さな鳴門金時でも、年配者や子どもにとっては食べやすい!
自社の商品やサービスにとって最適な場面を作ることで
最大限に強みを生かすことができる。
渦を巻く…「場面」→「価値」→「情報」→「仕組み」という流れで
販路の開拓と事業の継続発展の渦をしっかり巻くことが決め手!
実にシンプルな考え方ですが、この本の内容、すなわち上勝町における
葉っぱ事業のビジネスモデルの根幹をなしていると思います。
よく考えてみれば、成功しているところは的を射る、場面をつくる、渦を巻く!も
含め、5つの成功法則(①~⑤)をしっかり実践されているように思います。
規模に関係なく、やり方次第で眠っている資源で成功のチャンスを呼び戻すことができます。
この事業のおかげで、元気で収入がある元気な高齢者が上勝町には増え、
とうとう町立の老人ホームは廃止になるとか…
この本を読めば、その秘訣が何となく分かるような気もします(ペコリ)