2008年 11月 30日
一事を以って全てを判断する愚かさ!
ある人の1つの行為が正しかったら、その人の全ての行為が正しいと判断してしまう。
その逆もまたしかりで、たった1つの過ちで、その人の全ての行為が過ちと…
野球の打撃にたとえて言うならば、三振かホームランか…
好きな言葉に共存共栄という言葉があります。
生物界でも人間社会でも多種多様な個性や考え方、存在意義があります。
個人にとっても自分が優れているところもあれば、他者が自分にない
優れた能力を持っておられるのが普通です。
お釈迦様か聖徳太子のような方でない限り、自分の能力だけでできる人間は
なかなかおられず、個人なんて所詮ちっぽけなものかもしれません。
グローバルスタンダードとかひとり勝ちとか自分の価値観を押し付ける!
世の中の流れがこんな方向に向かっていると感じているのは私だけでしょうか?
それぞれの考え方が尊重される共通ルールが失われてきているように感じてなりません。
生物の世界で多様性(ダイバーシティー)という考え方があるように、
多用な存在がお互いに刺激、補完しあっているからそれぞれの
存在に適した環境のバランスが保たれています。
ではその流れを食い止めるにはどうすればよいのか?
一事を以って全てを判断する愚かさ!に気づくことだと思います。
“坊主憎けりゃ袈裟まで憎い”この考えを改めることだと思います。
まずは相手の素晴らしい部分を尊重することだと思います。
そして、その上で自分と考えが違う部分について、耳を傾けることだと思います。
ただ、そうは言うものの、なかなか実行は難しいかもしれません。
ある尊師からこんな教えをいただいたことがあります。
世の中を1本の道に例えると、それぞれの人間の存在が穴をふさいでいるから、
他の人は、安心して歩けるのだと…
そうでなければ、いたるところ穴ぼこだらけで危なくて歩みを進めることはできないのだと…
かく提言している自分も人間ができてていませんから、それがなかなか(苦笑)
でも少しずつ、ものごとや人の考えを色々な角度から見ていきたいと反省しています。
盲従的な考えや論調、一点強調の考えはちょっと首をかしげますね(ペコリ)