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さっそく樋渡さんの新刊本『反省しない』を読んでみました!

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『反省しない』という書籍のタイトルってまさに衝撃的!

タイトルだけで判断したら、それこそ独裁者の発禁本かなと思ってしまう(笑)

ネット上での暴走特急だの、独裁者だのという断片的な情報に、
それこそ、『反省しない』という言葉が暴走してしまったら、これまた格好の餌食…

ところが実際に読んでみたら、『反省しない』とはむしろ前向きな意味がよく分かる。

過去は振り返らない、明るく、楽しくやる!

最初からあれこれ人の話を聞きすぎると、そこに縛られてしまう。

縛られてしまうと、なかなか行動を起こせない。

とにかくやってみる!問題にぶち当たったら解決に向けて、相談する。

結構、人の意見にも耳を傾けている様子も本を読んでみると伝わってくる。

最初から完成力ではなく、修正力…とにかくいいと思ったら、即実行、そして修正を重ねていく。

とかく成功したことばかりが目立つが、その分、多くの失敗の積み重ねがある。

1勝9敗、2勝8敗でも成功すれば失敗に学ぶ価値も出てくる。

よく取り上げられるアイスクリームの商品開発の失敗例に関与している当事者としては
複雑な心境もあるが、これも成功の裏にある名誉の負傷と思っている。

きっちり失敗したことを修正に生かしているのに、『反省しない』というタイトルだけを
見てしまうと、どうしても言葉がひとり歩きしてしまっては元も子もないのになあ…(笑)

知っている内容も多かったが、今回の本の内容で一番良かったことは…

本の中に登場する山田課長や小松さんや浦郷さんの話。

市長の言うことを丸のまま100%聞かず、『翻訳』と称する
どうすれば、市長の目指すところと自分の考えや行動を
どう擦り合わせをするかという、うまい処世術(苦笑)

山田さんや小松さんは中央のエリート官僚等の輝かしい経歴をお持ちなのに、
武雄市役所には一兵卒、いわゆる雑巾がけからのスタートも厭わない凄さ!

どんどんほとばしり出る樋渡さんのアイデア、とにかくやってみて、
必要とあらばどんどん軌道修正して、最後にはゴールにたどり着けばよい!

こんなリーダーのもとでは面白い仕事ができる反面、全てまもともに
受け止めていたら、身が持たないのに、皆さんどう対応されているのか
とても気になっていたことがスッキリ!そうなんだ!

リーダーの市長がすべて引っ張っているのかと思いきや、部下の皆さんも
命令をうまく翻訳して、おまけにしっかり市長に『腹を括らせる』覚悟まで
持っていっているように思える。

こういう関係がうまく機能しているチームは強い!面白い!

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沸騰!図書館にも言えることかもしれないが、とかく樋渡さん個人が
目立つけれど、本当はしたたかなチーム武雄のメンバーのことを
書きたかったのかなあ!そんな読後感を感じた1冊であった(ペコリ)
by mitsuketai | 2014-08-30 10:20 | おススメ本 | Trackback | Comments(0)

ブログをお休みしている間に、結構、本も読んでいました。

おススメしたいなあ!と思うものの、文才の無さとあれこれも
お伝えしたいという無理な欲望が相まってなかなかアップできません(笑)

あくまで本は読み手それぞれが感じるものであって、何かのきっかけに
なればいいのかなあ…そう割り切っていかないとなかなか書けません!

今回おススメしたい書籍は「好き嫌いと経営」


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ストーリーとしての競争戦略で有名な一橋大学大学院教授 楠木健先生の著作。

とにもかくにも、戦略読書日記でハマって以来、ストーリーとしての競争戦略をはじめ、
楠木先生の本は片っ端から読み漁っているのも異常なくらい(笑)

ここからして、好き嫌いから始めてしまいました。

この本はご存知の方も、既に読まれた方もいらっしゃると思いますが、
楠木先生が14人の日本を代表する経営者やコンサルタントと
経営者の“好き嫌い”とそれがどう経営スタイルに反映されているかと
いったところを対談形式で解きほぐしていく内容。

対談されている対象も今が旬の方々ばかり!

経営スタイルや考え方にはそれぞれ似ている部分もあれば違う部分もある。

はっきりしているところと言えば、「何をやりたいのか」、「何をするのか」
「何をしないのか」、「何をしてはいけないのか」それが各自の基準で
決まっていて、しかも一切ブレないこと。

その究極みたいなものが好き嫌い!

そこがはっきりしているから、ここに登場される方は皆さん、
自分で考え、自分の言葉できっちり説明できる。

日本電産の永守社長は株主総会で全ての株主の質問に
自分の本音をズバリ!と裁いていく姿には爽快感を覚える。

当時ローソンの新浪社長がおにぎりのために米飯メーカーに
自ら赴いたり、脈絡なく関係のないことでグダグダしている
役員にはきついことをズバリ…

世の中にはこんな経営者もたくさんいます。

何も決断せず、チャレンジもせず、業績の悪さを世の中のせいにする経営者!

自分の保身や利益だけを考え、公器たる会社の使命を考えない経営者!

確かに、永守さんや新浪さんにはハードワーク、即断即決、厳しく冷酷無比みたいな
イメージもありますが、実際、きちんとしている者は評価するし、報いることもしっかり!

しっかり人間観察して、人を統率していくには、人間的魅力がなければならない。

八方美人な経営者、事なかれ経営者、厳しい意見に耳を貸さない経営者…

こういった情けない経営者は確かに好き嫌いを表に出さないかもしれない!

社員やお客様のことを考えると、それはズルいの一言に尽きる。

その点、好き嫌いをはっきりさせ、「何をやりたいのか」、「何をするのか」が
はっきりしている経営者がかじ取りする企業は強い。

しかも、その好き嫌い=「何をやりたいのか」、「何をするのか」が
それぞれ異なり、それぞれが企業文化、個性につながっている。

経営者も社員も客もそれぞれ、好き嫌いがある。

好き嫌い=「何をやりたいのか」、「何をするのか」、「何を求めるのか」

それぞれがその好き嫌いで選択して棲み分けをする!

全てを満足させることより、一定の支持してくれる対象に最大満足をもたらす。

そういう視点というか、ポリシーをきっちり見つめ直すことって重要かもしれません。

はたまた書評にはおぼつかないご紹介になってしまいましたが、
皆さんにも一度お読みいただくと何か、スッキリしたものを感じる1冊として
きっかけとしてお考えいただければいいかなあ(ペコリ)
by mitsuketai | 2014-08-12 18:58 | おススメ本 | Trackback | Comments(0)

現代の錬金術 元素戦略

最近少しほとぼりが冷めたのか?ニュースに登場しなくなったのがレアメタル(希少金属)問題。

しかも最大の産出国の中国が輸出制限を行い、価格高騰どころか供給ストップに発展。

自動車産業、化学産業、電機・半導体産業、鉄鋼産業など日本の主要産業の
現場ではこのレアメタルがなければ、生産活動は一気にストップしてしまいます。

ハイブリッド車のプリウスにはネオジム磁石が不可欠ですが、希少金属のジスプロシウムが不可欠。

液晶テレビに必要なインジウム、しなやかな鋼板に必要なニオブ、高級レンズやハードディスクの
ガラス基板に必要なセリウム、超硬工具や旋盤に必要なタングステンなどなど…

タングステンは希少元素の中でもさらに希少元素だとか…

小学生の頃からタングステンやモリブデンの名称は知っていました。

ベアリング工場を経営していたうちの祖父は、戦前、このタングステンやモリブデンが
不足することを予見して、中朝国境の鉱山の採掘権を購入し、所有していましたが
敗戦とともに何もかもなくなってしまったのが何とも残念…

戦争に負けてしまったので仕方がありませんが、うちの祖父は汗水垂らして作った資金で
多額の投資をしたのですから、今頃そのまま採掘権を所有していたら大金持ちになっていたのに…(苦笑)

中国をはじめ世界各国が発展してきても、特に中国はアッセンブリ―中心で、
部材や部品は日本から輸入しないと成り立っていきません。

その優秀な日本製品や日本の部品に欠かせないのがレアメタル(希少金属)

もし、これらの希少金属の供給がストップしてしまったら…

そこを解決するのが日本の技術力の底力!

希少元素を鉄、アルミニウム、亜鉛などの一般的元素で代替したり、
徹底的に使用量を減らそうとする国家プロジェクトが元素戦略。


いわば現代の錬金術がこの元素戦略。

この元素戦略について分かりやすく解説している本が『元素戦略』

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文系の人間でも分かりすく、中高生にも読んでもらって、
進路の参考にしてもらったらいいと思います。

便利なスマホも科学技術の蓄積の賜物ですから…

いくらアップルだの、スティーブ・ジョブスだのと言っても、
日本の優秀な科学技術の結晶たる部品がなければお話しになりません。

2004年の箱根会議からこのプロジェクトがスタートしています。

オリンピックでも日本人の快挙が連日報道されていますが、元素戦略をはじめ
日本の科学技術の進歩は世界をリードしていくと思います。

いずれの分野にも言えることですが、研究者の身分の不安定さや研究資金の不足がネック。

アベノミクスの成長戦略もこういうところにしっかりと目を向けてほしいものですね(ペコリ)
by mitsuketai | 2014-02-20 21:55 | おススメ本 | Trackback | Comments(0)

歴史の読み解き方 江戸期日本の危機管理に学ぶ

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武士の家計簿の著者として有名な磯田道史先生の最新刊の新書。

司馬遼太郎の歴史文学の神髄に迫る「司馬文学を解剖する」、
幕末各藩の藩士教育を比較検討し、危機管理の必要性を説く「幕末薩摩の『郷中教育』に学ぶ」、
「歴史に学ぶ地震と津波」では大災害にいかに備えるかを論じる珠玉の歴史評論集。


学校ではなかなか学ぶことのできない日本史の裏側を教えてくれる。

明治維新の立役者となった薩長のそれぞれの性格

なぜ、長州藩=山口県から総理大臣が数多く輩出されるのか?

甲賀忍者の能力の高さと江戸幕府の関係とは…

人間を知るための極意「四知の伝」とは…

日本の治安の良さは将軍綱吉時代にはじまるとか…

歴史書にみる地震の記録を生かせなかった東日本大震災への対処などなど

改めて歴史を学ぶことの必要性を感じさせてくれます。

同時に教育現場で教えるべき歴史はいい加減であってはいけないことも…

なぜ、なにをきちんと説明できる授業を行わない、
暗記中心の詰め込み教育は面白くもなく、意味もない!

全ての教育に通じることだが、もっともっと興味をもたせる教育が必要。

元来、勉強ってやればやるほど面白い!自分自身のためになる!

そういう理解につながらないと、真の学力向上って望めないかもしれない(ペコリ)
by mitsuketai | 2013-12-17 18:37 | おススメ本 | Trackback | Comments(0)

街を変える小さな店…京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。   

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京都の人気書店「恵文社一乗寺店」の店主が、自身にとって「地元になくてはならない」
「京都らしい」と感じる個人店の現場を見直し、街の本屋が生き延びるヒントを探る。


恵文社一乗寺店といえば知る人ぞ知る!旧来の書店を超えたライフスタイル提案型書店

雑貨あり、ギャラリーあり、食べ物あり、フードイベントあり…

その内容もチェーン店ではとうてい真似のできない単なる書店を超えたユニークな本屋さん

もちろん、本の棚もスタッフがテーマを作って集めたセレクトコーナー

食にまつわる棚があれば関連陳列として食器や調理道具や食材も…

ヴィレッジバンガードもよく似た業態ですが、やはりここまではなかなか!

その恵文社一乗寺店がなぜできたのか?やはりもうひとつの京都で
有名なユニーク書店のガケ書房のオーナーとの対談や珈琲の六曜社など
なくてはならない個人店の良さを通して説明している。

日本各地、イオンモールなどの金太郎飴型のモールが闊歩して
昔ながらの個人店が消えると同時に、面白さがだんだん消えて、
それが街の衰退化、シャッター通りが増えることに拍車をかけている。

マニュアルで紋切り型は一見、効率的にはいいが、個性がないためやがて衰退する。

一方、個人店では先ほどの恵文社一乗寺店のようにセレクトした商品売場を
構築できる人材を育てるのはなかなか至難の業である。

かつて、ユニークな食品売り場の商品開発、商品開拓を行う仕事に
携わったことがあるが、これは開発の人間、売り場を作れる人間が
二人三脚でないとなかなかうまく機能しないことも経験した。

食品を例にとると、レトルトカレーで棚を構成する場合、すべてのレトルトカレーを
集めてきて、並べればいいというものでもない。

ビーフカレーならこれとこれ!タイカレーならこれ!関連の食材としての
ココナッツミルクはこれ!そしてこのレトルトカレーの棚全体を
構成したコンセプトとなぜ、これをおススメするのか?

この問いに的確に答えることができる接客ができないと意味がない!

その想いをメーカーや仕入れ業者に熱く語れないと、お客様を満足させることができない!

これは本の棚をセレクトする場合も同じ。

それができるためには、最終的にはその仕事が好きでなければ到底無理。

かなりの努力と忍耐と勉強と執念と情熱が必要だからである。

だからチェーン店ではこういうことができない限界、大きな壁がある。

それが可能なのはこの本に出てくる個性的な小さなお店でないとできないのである。

街の活性化=大型店やショッピングモールの誘致ではやがてライフサイクルの終焉を迎える。

おもろい、ユニーク、個性的な店をシャッター通りに誘致して、自由自在にやらせる!

そういうことに民衆は飢えているのである。

その欲望で膨らんだ風船にプシュッと針で突くようなことが活性化につながるし、
なかなか真似ができないので、さらに人が人を読んで街が活性化するのである。

街を変える小さな店…京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。

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この本をお読みになって、一度考えてみれば、なるほど!と思ってもらえるかも…(ペコリ)
by mitsuketai | 2013-12-02 22:40 | おススメ本 | Trackback | Comments(0)

知の最先端

世界的な7人の識者にインタビューした内容をまとめた本!

それがPHP新書の“知の最先端”  

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最近NHK出版の“知の逆転”が評判を博しており、一瞬同じかな?と思ったくらい…

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7人の中ではシーナ・アイエンガ-の“選択の科学”や
クレイトン・クリスンテンセンの“イノベーションのジレンマ”を
読んでいたが、結構分量があるのと僕の理解力の
キャパシティー不足から途中で挫折していた(笑)

ところがこの“知の最先端”ではそれぞれの識者の
考えていることが、日本に対する視点というテーマで
インタビューに応じているので分かりやすい!

それぞれの主要な著作を読む前にこういったインタビュー本を
先に読んで、著者の考え方のアウトラインを掴むとその理解度は
高まるのでは…これが正直な実感。

シーナ・アイエンガ-が論じるように、我々日本人は
「間違った決断VSより正しい決断」という呪縛に陥ることが多い。

これから行う選択には限界があるかもしれないが、その限界が
具体化した時には、さらに決断をして、対応することができるかも
しれないと考えるのが最善策であると述べていることは至言。

まさに100の議論より1つの選択・実行といったところに通じるような気もする。

イノベーション、イノベーションと政治家の先生もよくおっしゃられるのだが
実際、イノベーションって何なんだ?と…

持続的イノベーションと破壊的イノベーション

ともすれば持続的イノベーション=イノベーションと理解してしまうと
日本企業のようにアップルに負けてしまう。

イノベーションには3つのパターンがあり、その3つをうまく循環させることが
できないことが衰退の原因につながる説明なんて分かりやすく、
このアウトラインを掴んでから、イノベーションのジレンマや
イノベーション・オブ・ライフを読むと、ああなるほどと!

3つのうち、かつての高度成長を牽引してきたエンパワリング・イノベーションの喪失が
日本企業衰退の原因なんてあたりは正鵠を得ている。

こういうインタビュー本はこれからの潮流になるような気がするが、
僕のような浅学の人間にとっては大いに歓迎するところである(ペコリ)
by mitsuketai | 2013-11-21 22:47 | おススメ本 | Trackback | Comments(0)

江戸時代に行われていた“参勤交代”をモチーフにした歴史エンターテインメント小説!

それが超高速 参勤交代 この本、実に面白くあっという間に読み進めてしまう!

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『のぼうの城』などを輩出した城戸賞の入選作で2014年の映画化も決定!

時は八代将軍 徳川吉宗の時代、通常であれば8日間を要し、
莫大な費用がかかる参勤交代を“たった5日”で成し遂げよという
無理難題を押し付けられた小藩の殿様が、様々な難関を乗り越え、
奇想天外な作戦によって超高速で参勤交代を実現させるストーリー

各藩の弱みを見つけては賄賂で私腹を肥やし、金の力で老中首座を狙う悪徳老中が
この小藩・湯長谷藩が見つけた金山をこの無理難題である参勤交代での失態を理由に
乗っ取ろうという企てが発端となって、ストーリーは展開していきます。

この悪徳老中は水戸黄門に出てくる堀田備前守や柳沢吉保みたいな者!

その反面、藩主はこよなく領民と地元の大根の漬物と温泉を愛し、領民と交わり、
金山開発も領民の年貢負担を少なくしたいという思いが強い一途な性格。

主人公、湯長谷(ゆながや)藩の藩主、内藤政醇(まさあつ)は若いながら、
武芸の鍛錬は怠らず、華美に走らず、まさに質実剛健そのもの!

お金がない、時間もない、人もいない、そんな状況の中での東北の貧しい小藩の武士達の参勤交代。

1年おきの参勤交代を終えたばかりの財政逼迫の小藩にとっては過酷な陰謀以外の何物でもない。

少ない人数ながらいずれもが日頃の鍛錬を生かしてそれぞれの役割を全うしていきます。

いわくあり気な抜け忍の雲隠段蔵も最初はカネ目当てで途中で裏切ろうと思っていたのが、
藩主、内藤政醇(まさあつ)や湯長谷(ゆながや)藩の藩士たちの一途な気持ちに目覚め
最後は命をかけて任務を全うします。

追ってくる公儀隠密やお庭番の攻撃や策略を交わし、途中すれ違う水戸藩や
伊達藩の藩主たちの支援も受けながら最後は奇想天外な結末を迎えます。

そして徳川吉宗が何もかも分かりながら、この参勤交代を認めたのかという理由も分かってきます。

湯長谷(ゆながや)藩も実在し、藩主内藤政醇(まさあつ)も実在の人物!

しかも徳川吉宗に謁見も許されているのも事実!

実際このストーリーのようなお話があったかどうかは定かではありませんが…

この小説を読んでいて感動したのは、藩主を中心とした湯長谷(ゆながや)藩の
少数精鋭集団の能力の高さと一致団結とあっぱれさ!

水戸藩や伊達藩といった大藩をも味方につけていく一途な気持ち。

かつて貧窮の際に、惜しまず援助した本家筋にあたる磐城平藩の内藤家がこれまた救ってくれます。

これは多くの中小企業に通じるのではないかと思います。

お金がない、時間もない、人もいない、そんな状況の中での知恵を出し、
それぞれが日々研鑽しながら大企業ができない仕事を創り出す。

そして大企業も行政も一目を置いてもらえるような少数精鋭の筋肉体質の集団

ぶよぶよ、官僚的体質の大企業VS少数精鋭の筋肉体質の中小企業なんて構図があったら愉快痛快!

そんな少数精鋭の筋肉体質の組織集団とリーダーがうらやましいなあ(苦笑)

日本の元気は圧倒的多数を占める中小企業が元気にならないと実現しません。

お金がない、時間もない、人もいない!そんなことは理由にならない!

努力と工夫の必要性をこの物語に学んだような気がします(ペコリ)
by mitsuketai | 2013-11-14 18:00 | おススメ本 | Trackback | Comments(0)

今話題のベストセラーが里山資本主義!  

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書評は多くの方々が書いておられるのでそちらに譲るとしても
全体としての非常に評価の難しいところである。

書評についてはアマゾンに多くの方が投稿されているのでそちらをどうぞ!

読んでいると、欧州の木質バイオマス産業とCLT建築の地域経済への波及効果、
何もかもマネーに依存しないサブシステムとしての里山資本主義とコミュ二ティー、
グローバルからグローカルへ…それぞれになるほどと思ってしまうことも散りばめられている。

ただこの本のテーマとしてマネー資本主義と対比する形で定義されているのが何と言っても里山資本主義。

いや、マネー偏重主義、グローバル化偏重主義、成長率神話への偏重に対するアンチテーゼが重要な気がする。

第二次大戦後、経済・政治において世界の覇権と繁栄を謳歌してきたアメリカ経済=資本主義であった。

アメリカが大量生産・大量消費を行い、世界の経済を引っ張ってきたのは疑いのない事実。

そのアメリカ市場への輸出を世界各国が目指し、アメリカの製造業が衰退してくると同時に、
それでもアメリカのアメリカたる地位を確保せんがために目を付けたのがマネーがマネーを膨らませる仕組み。

せっせとモノをつくり、それを売って稼ぐ経済本来の姿からかけ離れて、お金がお金を産み出す経済で
その地位を守ろうとしたことが間違いであることはシンプルに考えれば、分かるのだが…

何せ所得が低く、返済見込みのない人間にローンを組んで、分不相応な家や車を購入させて
そのローンを債権として、金融機関に持っていって、集まってきたローン債権を高度な数学で
金融工学というまやかしの魔法で高利回りの金融商品に仕立て上げ、売りさばく。

返済期日が来る前に借り換えをさせれば、見かけ上は永遠に焦げ付かないといった有様。

ずる賢い人間がマネーの風船を膨らませる工夫を作って、庶民にせっせとマネーの空気を膨らませて、
その風船=コツコツと積み上げてきた企業年金の積立金などの庶民の富の蓄財を奪っていくのである。

21世紀に入ってしばらくアメリカ経済が好調だといっても、実際は空虚な経済成長なのである。

ウソにウソで塗り固まれた経済成長もどこかで破たんしてしまう。

それがサブプライムローンであり、リーマンショックであり、欧州通貨危機であり、
かろうじて基軸通貨であるがため何とか面目を保っているアメリカも債務問題で
右往左往している。

経済成長率の数字を示されて、気分的に浮かれてきているアベノミクスの効果も
庶民にとってイマイチ実感として感じられないのも、経済成長率自体が中身空っぽの
風船みたいなものだからである。

日本の市場が縮小規模だから世界に打って出ていかなければ…

この理論正しいのか、間違っているのか正直分からない!

ところが新聞やマスコミは当然のこととして正論のごとく囃し立てている。

経済成長率への偏重、グローバル化への偏重、これでいいの?

そんな中で地方は地方で逞しく、経済成長率やグローバル化から取り残されているものの、
評価のモノサシを考えれば、豊かに、しっかり、したたかに生きている事例が里山資本主義。

マネー資本主義、里山資本主義のいずれか一方に極端に傾くのもおかしく、
ほどほどのバランスを考えることに気づくことも求められているのである。

そんな意味合いから、里山資本主義を皆さんが独自に読んで、独自に解釈して
自分の行動や考え方にどう反映させることができるかを考える。

ここまで書いてきて、我ながら、いつもながらの支離滅裂な文面になってしまった(苦笑)

だからあえて、本の中身=書評は避けさせていただいたのである(ペコリ)
by mitsuketai | 2013-11-11 20:19 | おススメ本 | Trackback | Comments(0)

あの百田尚樹さんの“海賊と呼ばれた男”の主人公 出光佐三さんの生き様を
別角度で書かれているのが“出光佐三の日本人にかえれ”

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著者はSBIホールディングス社長 北尾吉孝さん!

もちろん、百田尚樹さんも絶賛されている著書で書店での売れ行きも好調だとか…

冒頭にこんなことが書かれています。

歴史上の偉大な人物を評価したり、その人物に関する評論を書いたりするのは
極めて困難なことです。


最後まで読み終えると、出光佐三という人物については遺した業績と
その生き様からほとばしり出る言葉の重みがすごい!

その重みのある言葉の数々を1冊の本に集約するのは難しく、
冒頭の文章もそんな思いから出てくるのも理解できる。

出光佐三の遺した言葉は出光興産のホームページからもご覧いただけます。

それでもこの本を読むことで、こんな素晴らしい日本人がいらっしゃったのか?

改めて驚きを感じるとともに、今、出光佐三のような気概を我々は忘れていないだろうか?

先見の明とあえて困難に立ち向かう姿勢、メジャーをはじめとして大きな勢力を
敵に回してでも国家のため、消費者のためにあるべき姿勢を行動に移すことなど…

独立自営の思想、人間尊重、自己尊重、他人尊重、中間搾取の排除、
金を重んじも軽んじてもしない=黄金の奴隷にならない意思の強さ

何もかも簡単にはできないことを実践して、業績と言葉に遺しているのがスゴイ!

決死の覚悟でイランへ石油の買い付けに派遣した日章丸事件の読みと用意周到さと
度胸の据わったゆるぎない肝っ玉はあまりにも有名。

それと同時に凄さを感じるのが終戦二日後の言葉

1.愚痴を止めよ
2.世界無比の三千年の歴史を見直せ
3.そして今から建設にかかれ

敗戦に打ちひしがれた2日後にこういう宣言なんて果たしてできるのだろうか?

従業員を誰一人馘首せず、出勤簿もなく、定年制もなく、従業員が一致団結するカリスマ性。

戦後、メジャーや石油統制連盟を敵に回し、GHQから命じられ、戦争で破壊された日本各地の
石油タンクから危険を顧みず油を回収する仕事を黙々と全社一丸となって取り組む姿は
やがて国民やマスコミ、GHQも味方にしていくあたりは感動してしまう。

その背景には幼少期に親と先生の慈愛と経験から培った哲学、神戸高商で教わった士魂商才の精神、
支援者から受けた陰徳や見えざる神の助けと運を呼び込む力についても紹介されている。

今の日本人に欠けていること、日本人が本来大切にしてきたこと、日本人が忘れてしまっていること。

出光佐三の言葉にはこれらのすべてが凝縮されているように思えてならない!

出光佐三はもう20年以上も前に亡くなられ、“日本人にかえれ”をはじめとする多くの言葉
それより以前であるのに、光り輝いているのはなぜなんだろう?

言霊とでも言うべきズシンと響く言葉はいったい何なんだろう?
by mitsuketai | 2013-10-30 08:24 | おススメ本 | Trackback | Comments(0)

ひとさじでグンとおいしい!調味料の本

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大和書房のコンパクトな文庫本ですが、
内容が充実しているので、おススメ!

読んでいるだけで楽しいし、結構知らなかったことに気づくことも…

冒頭に、調味料ってそもそも何なの?から調味料の「歴史、
調味料の使い方や調味料の保存のキホンのキホンから
始まっている。

基本の調味料、おなじみの調味料、市販の混合調味料、
世界の調味料、ハーブ&スパイスと分類され、
それぞれの調味料が見開き2ページで解説されている。

特にハーブ&スパイスの幅広さと解説は
コンパクトな文庫本にしてはなかなかのもの。

その合間にお役立ち情報もある…

早速、読んだその日から実践できるものもある。

甘い、しょっぱい、酸っぱい、苦い、辛いの
基本の5つの味に、日本人は渋み、旨みの
7つの味のバランスで我々は美味しさを感じます。

素材を生かすのも重要ですが、調味料の組み合わせ、
分量のバランスで味のバリエーションは広がるのです。

日本は湿気の関係から多くの発酵調味料の恩恵を受け、
食材との相性のバリエーションを築いてきた。

日本の四季の移ろいが繊細な色のバリエーションを
育んできたのと同じような感じがする。

案外知っているようで知らなかった調味料の知識!

皆さんも気軽に手に取ってご覧いただければと…(ペコリ)
by mitsuketai | 2013-09-25 21:03 | おススメ本 | Trackback | Comments(0)