2009年 04月 20日
パスツールの実験
今から150年近く前の1862年4月20日、フランスの細菌学者 ルイ・パスツールが
クロード・ベルナールとともに低温殺菌法(パストリゼーション)として知られる最初の
実験を行ったのである。
低温殺菌法やパストリゼーションと聞くと、聞きなれないかもしれないが
我々の食生活には結構身近なことなのである。
低温殺菌法(パストリゼーション)とは食品の加熱殺菌方法のことで
100℃以下の温度で行う方法なのである。
ワインのように風味を損なわないための殺菌方法なのである。
熱をかけすぎると、風味や品質が損なわれる。
その反面、腐敗を防止するための最低限度の殺菌は必要。
そういうことから、微生物を完全には滅菌せず、害のない程度までに
減少させる殺菌方法が求められたのである。
先ほどの1862年4月20日の実験はワインの殺菌として
行われたのだが、日本ではさかのぼること、それより300年ほど前に
いわゆる、日本酒の“火入れ”という方法で同様の低温殺菌が
行われていたようである。
さらにこの方法が牛乳に応用されたのが低温殺菌牛乳なのである。
63度で30分、じっくりと低温で殺菌することから牛乳の風味を
活かすということから最近人気が出てきているのは皆さんもご承知の通り。
その低温殺菌の基礎となったワインにおける低温殺菌の
最初の実験が行われたのが1862年4月20日
その功績をたたえて、パスツールにちなんで低温殺菌のことを
パストリゼーションというのである。
何となく、パストリゼーション=殺菌ではなく、こういう意味があったのです。
ところで一緒に実験を行った、クロード・ベルナールの名前はどこに…(苦笑)
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