中村ぶどう園の紅しずく!

今回、ご紹介させていただくのは、大阪 狭山市にある中村ぶどう園の紅しずく!

大阪府なんて一見農業に無関係なように思いますが、昔から有名な
ぶどうの産地がかなり点在しています。

『お父さんに食べさせてあげて!』 

お世話になっている方から介護中の父の見舞いにと送っていただきました

本人も“おいしい!”のひと言、あとは無言でおいしそうに食べていました(ペコリ)

紅しずくという名前のぶどうはあまり聞きなれないかもしれません。
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それもそのはず、中村ぶどう園の園主 中村 弘道さん
大阪府立大学在学中に品種改良され、育ててこられたからなのです。

ひと口食べてみると、送っていただいた理由が分かりました。

美味しさをひと言で表現するとすれば、涼しげな甘さ!

暑いこの時期に、口の中に入れると、清涼感のあるおとなしくて、
上品な甘さが一陣の風となって、さっと通り過ぎていくのです。

こりゃ、介護を受けている人間にとっては最高のぜいたくなのです。

普通、ぶどうは酸味が効き過ぎていたり、甘味が勝ちすぎていたり、
またその逆で甘さが物足りなかったり…と調和されているものに
お目にかかる機会がなかなかないのが現状。

その点、この紅しずくは甘味、酸味が上品なバランスで調和されています。

召し上がっていただくと、さわやかな甘さとともにのどの渇きをすうっと取ってくれるのです。

しかも、このぶどう、なんと種なしなので、食べやすさもバッチリ!

ところで、種なしぶどうを作る方法ってご存知ですか?

方法はジベレリンという植物ホルモンを使うのです。

一般的には粉末状のジベレリンA3を水に溶かして水溶液をつくり、
花が咲く頃にジベレリンの花房浸漬処理を2回、満開の14日前、
つぼみがついた房を薬液に浸すと種なしになります。

それだけでは粒が大きくならないので満開から約10日後に
再度薬液に浸すと、大粒の種なし果になるのです。

これが一般的な種なしぶどうを作る際に行うジベレリン処理という方法です。

これすべて手作業で行うのですから、種なしぶどうって手間ひまがかかるのです。

そして、このジベレリンという植物ホルモン 実は発見者は日本人なのです。

1926年、当時日本の植民地であった台湾総督府農事試験場の
黒沢英一技師が発見されたのです。

最後に話は変わりますが、今、大阪府の橋下知事は大阪府立大学を
大阪市立大学と統合すべく盛んに活動されています。

ところが大阪府立大学も大阪市立大学もその校風や研究には
それぞれの個性と特色があります。
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とりわけ、大阪府立大学の農学部はあの照葉樹林文化や
イネの研究で有名な中尾佐助博士など農学関係で
著名な業績を数多く残された逸材を輩出されている学校であり、学部なのです。

何でもかんでも統合して経費を抑えるというのは目先の論理。

統合してしまうと、おそらく農学校以来の稀有な存在である
大阪府立大学農学部の伝統のともし火も消えてしまうような気がしています。

確かに橋下知事は不眠不休で様々な改革に取り組んでおられる姿には
敬服していますが、今まで積み上げてきた財産を無に帰されることのないよう
賢明なご判断をお願いしたいものです(ペコリ) 

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by mitsuketai | 2009-07-20 14:58 | 野菜のソムリエ