2009年 07月 31日
選択肢に困る!
どれも正答のように思うし、反対にどの選択肢も答えではないような…
最後に、まあこの選択肢かな!と決めて、マークシートを塗りつぶす。
あとで解答を見てみると、最初の選択肢を書き換えなきゃよかった(笑)
今回の衆議院選挙、まさにそんな感じかもしれません。
マニフェストを見ても、お互いをけん制しながらの内容。
何と言われようとも、これだ!俺について来い!というたくましいモノがない。
もっとも、俺について来い!という郵政民営化はいったい何だったのか?
どの選択肢を選ぼうか…実際は、芥川賞や直木賞のように時には該当者なし(笑)
こんなおかしな政治になったのは、小選挙区比例代表制という選挙制度の構造的欠陥。
小選挙区はデジタルで一か八か、以前の中選挙区制度はアナログで多様な民意を
反映できる制度で、こんなにお互いの顔色を伺うようなマニフェストや政策では
なかったはず…
今までの“おいた”を繰り返す自民党にお灸を据えて、目覚めてほしいという
意味から民主党に投票しようと考えている方も結構多いと思う。
二大政党というけれど、護憲も改憲も混在する民主党が一枚岩になるとは思わない。
自民党にしても、民主党にしても多数派工作に終始している。
それもこれも一か八かのデジタル的な、小選挙区制の弊害なのである。
生物の世界でも細菌の世界でも、色々な存在がお互いを上手にけん制しながら
バランスを保っている時は健全な状態なのである。
どちらか一方が圧倒的になると、バランスが崩れ、ひずみが出てくる。
少数派もキャスティングボードを握るという絶妙なバランス感覚が
とれる構成であれば、皆が緊張感を持って、政治家も真剣になる。
この際、思い切って中選挙区制に戻すという政権公約があってもいいのにと
思うけれど、多様な民意のバランスを反映できない選挙制度に対して
誰も疑問を呈しないことに不思議さを感じている。
何はともあれ、今回の選挙、選択肢に困る。
…私と同じような考えの人が多ければ、選挙の結果は最後の最後まで分からないかも(ペコリ)
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