手軽に食べられなくなった食パン

今まで食べてきた食パンの中でうまいと思ったひとつが
京都にあるベーカリー白川の食パン。

親子2代、それぞれの夫婦4人で切り盛りしている町のこじんまりとしたパン屋さん。

京都大学の北、百万遍から銀閣道の方向へ行ったところ
e0009772_22101665.jpg

ある時点までは、当日予約しておけばお取り置きもでき、
京都を歩き回った後、買って帰ることができたのです。

それはある出来事が起きるまでは…

その出来事とは、どっちの料理ショーの特選素材!

当日の放送のお題はカツサンド対決。

カツサンドの特選素材になんとベーカリー白川の食パンが…

そのおかげで今は月初めに翌月分の注文をしなければ
手に入れることができないことに…(涙)

土地柄、京大の先生や外人教師たちの常連さんも多く、
その人たちもおそらく難渋しておられることだと思います。

たぶん、テレビのおかげで認知度も上がり、お客様も増えていることで
店としてはそれなりの効果があったと思います。

店でも企業でも認知度アップと業績浮揚にとって
マスコミに取り上げていただくことはありがたいと思います。

無名の企業や商品の認知度がアップし、業績が上がることで
一段、いや2、3段ステージが上がるきっかけにもなります。

ところが薬と同じで副作用もあります。

そのひとつは、いわゆるジェットコースター現象。

急上昇したかと思うと、急降下することがあります。

急上昇がいつまでも続くと過信して、在庫過多や
過剰な設備投資で首が回らなくなることもあります。

2つ目は常連さんが離れてしまうこと。

商売で大切なことは“いちげんさんより”リピーター、いわゆる常連さん。

企業のゴーイングコンサーン、目的は業績を上げ続け、永続することです。

永続のためにはリピーターである固定客をいかに囲い込むことができるか…

今回のミシュランでも京都の瓢亭のご主人が三ツ星でもあえて掲載拒否
申し出ていたのは、常連さんを大事にする気持ちからだと思います。

個人的には、店の意思を無視してまでも強硬に掲載した
ミシュラン担当者には、日本人の粋の真髄が分かっていないのではと感じています。

業績を上げるためにはマスコミにとりあげてもらう戦略も効果的、
そこに常連さんも離れないような工夫、配慮も必要…

病気に対する薬の処方や治療と同じで、副作用を極力抑えながら、
時には思い切って効果的に使うといった微妙なバランス感覚が必要ですが、
実際にはこれほど難しいことがないのも現実です(ペコリ)

おいしいもの見つけ隊どっとこむのホームページはこちら!
by mitsuketai | 2009-10-22 22:10 | おいしいパン