2009年 11月 21日
言葉のスパイス!
受注の責任者をしていた時代があります。
年間の出荷ベースで60億円の規模!今考えると恐ろしいくらい…(苦笑)
10日毎の生産管理の工程担当者とのいわゆる工程会議、そこで20日後の
工程に入れる受注を打合せするのですが、どうしても営業からのギリギリの
押し込みが多く、3時に開始した工程会議が延々と12時くらいまで!
何せ注文を締め切ったかと思うと、そのあとから続々と…(困)
なかなかまとまらない、営業とも製造とも喧々諤々(けんけんがくがく)の板ばさみ。
しかも、工程当日の仕様変更が凄まじい、ラインを流している矢先に仕様変更の雨嵐…
なんと毎日の無理を押してくる電話だけでゆうに200本くらい。
終わったとたん、次の電話が待っている、まるで羽田空港の着陸待ち状態!
横の女性スタッフが正の字を書いて電話の数をカウントするのを1時間で止めたくらい(笑)
最終的にはお客様の要望に対して生産現場にどうしても無理を聞いてもらわないことには…
それをスムーズにするのが言葉のスパイス!
『これで助かります!おかげさまで首がつながりました』とか
『先方の担当者からどうしてもお礼のひと言が言いたいとお電話があった!』とか
『今回の無理を聞いていただいたので、次の仕事も決まりました』…
最初の例は別として(笑)、お客様からのお礼や次の仕事が決まった!
このスパイスは効き目抜群!
とにかく感謝と無理を聞き届けていただいたことが業績につながることには
その仕事に関わる関係者全員のプライドをくすぐります。
無理をお願いするだけで、感謝のかけらもないと、製造現場の士気はダウン!
その点、業績や成績をあげる担当者やお客様は、スタッフや協力会社を
おだてられるのが感心するほどお上手です。
同じ仕事、同じ金額の仕事でも、札束で頬をたたく、カチンと相手を
怒らせると、ここぞ!という無理をお願いした時に現場の意気込み、
士気がずいぶん変わってきます。
優しいハーブのスパイスを使うつもりが、ヒートアップしてきて
うっかり激辛のハバネロを使う失敗もありますが、それでも
最後は言葉のスパイスを忘れないことを大事にしていきたいと思っています。
やはり何事も人と人の関わり合いでは言葉のスパイスって大事かなあと思っています(ペコリ)
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