“あつみかぶ”ってご存知ですか?

あつみかぶってご存知ですか?漢字で書くと温海(あつみ)かぶ!

実は、あつみかぶの漬物をいただいたのです。

僕の大好きな赤かぶ検事奮戦記のタイトルにもなった
飛騨の赤かぶ漬けに外観は似ています。

まあ、同じかなあと思って食べてみたら、絶妙においしい(苦笑)
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日野菜漬けのかぶの部分みたいにピリッとした苦味と
酢漬けの酸味の相性がバッチリ!

さわやかな酸っぱさで、ごはんが進む、進む(笑)

野菜のソムリエとしては“あつみかぶ”ってどんな野菜かなあと…

興味を持ったら調べないと気が済まない性格なもので…

調べてみると、このあつみかぶってスゴイことが続々と…

山形県 鶴岡市 旧温海町一霞(ひとかすみ)地区の地場伝統野菜!

天正17年(1589年)に成立した一霞村の古文書にも温海かぶの名が記されているくらい。
 
西洋系のカブで、表面は赤紫~紫色をしているが内部は白い。
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漬物にした場合は酢によって表面の色素(アントシアン)の分子構造が変化して
赤紫~ピンク色を呈し、同時に内部・漬け汁も同様の色になります。
 
このメカニズムはしょうがの酢漬け、いわゆる寿司屋のガリがピンク色に染まるのと同じ。
 
また栽培方法も実にユニーク!

耕作地は、主に伐採した山林の跡地

数十年かけて育成・管理された森林の樹木を伐採し、蓄積された腐葉土(これが自然の肥料)の
上に茂った下草を焼き払う。つまり焼畑農業なのである。

そこにあつみかぶを栽培し、収穫する。
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収穫した後の畑は春になると自然にワラビなどの山菜が芽吹き、育まれ、収穫する。

山菜を収穫したあと、苗木を植え、再び森林を育成・管理していくのである

これを400年以上も現代風に言えば、循環型農業を営々と実践されてきているのである。

水田の畦や畑で栽培してもなかなかうまくいかず、
山林の跡地でなおかつ水はけのいい土地にしかできないとか…

世の中探せば、昔から営々と育まれてきた文化がある。

新しいモノばかり追っかけず、身近にある伝統をきっちり評価して見直していく。

そして、それを次代にしっかり受け継いでいく。こういうことって大事じゃありませんか?

イチから作っていくことを考えると実に大変なことだと思います(ペコリ)

“あつみかぶ”についての情報及び画像の一部はこちらのサイトを参考・引用

なお、かぶについては実に種類が多く、詳しくは野菜図鑑のサイトが参考になります。

おいしいもの見つけ隊どっとこむのホームページはこちら!
by mitsuketai | 2009-12-12 22:04 | 野菜のソムリエ