2010年 03月 15日
老人とフルーツの効用!
年齢を重ねると、腸のぜん毛運動も弱くなり、便が出なくなってしまう。
そうなると、いわゆる緩下剤といわれる薬や漢方薬の処方に
最後の最後は浣腸という手段。
介護の現場では、もはや当たり前の公式みたいなマニュアルになっている(苦笑)
製薬メーカーに申し訳ないが、緩下剤の酸化マグネシウムを多用すると
腸などを傷つけるし、軟便になってしまい、老人にとっては苦痛以外の何物でもない。
そんな方法よりもっと有効な手段はある。
それがフルーツを使った食品による便秘対策。
最も簡単な方法は中の袋、いわゆる“じょうのう”ごと温州みかんを食べること。
また、ヨーグルトにりんごを細かくカットして入れて食べること。
フルーツには食物繊維もあれば、ペクチンもある。
これらがしっかり腸のお掃除をしてくれる。
また、バナナとミルクをミキサーにかけて作るバナナミルク!
これも腸のお掃除と便秘対策にはうってつけ!
しかもカロリーと栄養補給の面を考えると、老人の低栄養対策にもなる。
医食同源であって、医薬同源じゃないのである。
ところがこれをあちこちでいくら唱えてもやはり緩下剤や浣腸に頼るのは悲しい!
苦い薬の代わりに、しっかりみかんを食べさせるだけでも、効果はうちの父親で実証済み(苦笑)
子供の頃は、身近に京大の医学部出身のお医者さんがいらっしゃったが、
いつも食や栄養の大切さを説いておられた。
今はどうか分からないが、京大の医学部は伝統的に栄養学を大切にしておられたと思う。
かのヤクルトを創設し、L-カゼイ シロタ株という乳酸菌(いわゆるヤクルト菌)の
発見者 代田稔博士も京都帝国大学医学部のご出身!
今はどうか分からないが、対症療法中心の医学も大切だが、医学と栄養学の融合を
もっと大切にしていかなければ…これからはそういう時代が到来掏るように思う。
まあ、そんなに大げさに考える前に、身近なところで、老人の便秘対策に
フルーツの大いなる活用を求めたいものである(ペコリ)