2010年 04月 30日
攝津峡温泉かじか荘営業停止
国道171号線から南平台を抜けて摂津峡の
入り口に向かおうと道なりに進むと、なぜか
正面玄関に入ってしまうのが湯元旅館 かじか荘!
この誘導は集客のために…と噂もあったくらい(苦笑)
そのかじか荘、実は今年の2月18日に廃業。
つい、最近知って驚いているところ!
たぶん、このブログを日々見ておられるメンバー数名と
勉強会と称して、風呂に入って、鍋をつついた記憶があります。
個人的には、風呂はよかったと思いますが、料理はあまり感動しなかった記憶が…
宿泊客よりも日帰り温泉客対象を考えれば、風呂と料理は生命線。
普通なら、みんな有馬温泉に行っちゃうはず!
有馬に比べれば、高槻駅から近いという地の利を生かして、
徹底的に料理で差別化すべきところを中途半端に
怠っていたことに大きな原因があるように…
ごく一般的な懐石料理や鍋料理じゃ話にならない。
湯布院のように、ここにしかないという料理を日々考え出さないと、
宿泊客どころか日帰り客さえ呼び込むことはできない。
それと後継者不足も大きな原因。
冬籠、夏籠の田辺屋も冬籠の本家である藤家公春のお店といった
歴史があって、由緒正しいとされていた所が高槻で相次いで廃業。
かじか荘も含め、いずれも後継者を育てることができなかったと噂にも聞く。
京大農場も移転、高槻の古きよき時代が音を立てて崩れていくような気持ちも…
伝統を生かしつつ、伝統にあぐらをかくことなく、日々新しい商品、新しいサービス、
新しい営業スタイルにチャレンジし続けないと、ますます淘汰される時代になってきた。
変革には時間もエネルギーも費やす!
それでもやはり、前を向いて、信じる道への歩みを進めるしか処方箋はないように思う(ペコリ)