『デフレの正体』を読んで②

前回のおさらいをしますと…

経済を動かしているのは、景気の波ではなく人口の波、
つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減。
 
戦後、未曾有の経済発展を支えてきた団塊世代の一次退職
⇒彼らの年収の減少⇒彼らの消費の衰退⇒内需対応産業の一層の供給過剰感
⇒内需対応産業の商品・サービスの値崩れ⇒内需対応産業の採算悪化
⇒内需対応産業の採用抑制・人件費抑制⇒内需の一層の減退…

これが内需経済縮小のスパイラル構造。
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先の見えない社会保障を考えれば、団塊の世代を中心に、
将来の不安に備えて、消費を抑制します。
 
企業は人件費の抑制分は益出し、配当に回します。

1996年から2006年の10年間に一部上場製造業における
従業員数は20%、人件費総額が14%減少しても働いている
現役世代の懐には入ってこないのです。

退職金でちょっとしたお金ができれば、配当や利益を考え、
将来の医療費や介護費用を捻出するため、
少なからず投資信託や株式投資に使います、消費に回さず…
 
そうして吸い上げられた資金は新興国への株式投資に
巻き上げられ、挙句の果てには日本の株式は下落し、資産の目減り…

内需拡大につながる消費には回らず、資産は海外流失…
 
これでは内需拡大なんて夢のまた夢!
 
企業も目先の利益志向に走り、派遣労働者を便利に使い、
雇用の安定化からはかけ離れています。

新卒の採用難、若者の失業、元来消費してもらう内需の
担い手の機会を奪っているのです。
 
まさに天にツバを吐いているのと同じ。
 
雇用回復を真っ先に取り組まないと、デフレの脱却も
景気の回復も見込めません。
 
目先の利益志向か将来に向かっての建設的投資なのか? 
 
少子化対策にとっても雇用の安定確保は不可欠だと思います。
 
子供手当てや高校授業料実質無償化よりも…(ペコリ)
by mitsuketai | 2010-06-21 21:16 | ウラを読み解く?