指揮官の決断!

たまたま本屋で見つけてビビッときたのが、この本!

こういった出会いがあるから、ついつい本屋に寄り道してしまう(苦笑)

『指揮官の決断―満州とアッツの将軍 樋口季一郎』 早坂 隆,文春新書
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ココをクリックしていただければ文藝春秋社のホームページで立ち読みもできます。

今は昔、何かの記録映画かアニメでアッツ島の玉砕と
キスカ島の撤退について知ったことがある。

特にキスカ島の撤退は敵に囲まれた中での
お見事な撤退作戦として脳裏に焼きついている。


さて、今回の本の主人公 樋口季一郎は陸軍の軍人。

ヒューマニスティックな平等観に基づく決断でナチスに追われた
ユダヤ人を救った実話として有名なオトポール事件やアッツ島に
玉砕を余儀なくされた命令を伝えなければならなかった指揮官。

また、終戦後のソ連の違法な侵攻に対して北部司令官として
的確に占守島に対する防戦を指揮し、ソ連軍の北海道上陸を
防いだ判断が日本の南北分断を防いだことは知る人も少ない。

当時の軍人や政治家との交流や葛藤も随所にあり、さながら
大正、昭和史を俯瞰するような部分もあり、読み応え十分。
 
この本を読んで一番感じたことは指揮官とはどうあるべきか?

当時は常に生死と向き合いながら、自分のあるべき使命と
ブレない信念、そして究極の国益とは、守るべきものとは…

いかなる状況でも目先の利益ではなく、大局的な見地から
的確な決断を下すには何が必要か?

教養に裏打ちされた人間力、人間性だと思う。
 
陸軍も海軍も幹部候補生が海外留学して身につける教養の重要性。 
 
時代は変われど、即決断を求められるリーダーはそれまでの経験や
知識、教養をフル活用しなければ対処できないことは同じ。
 
しかも凛として、毅然として決断を下すには教養も大事な要素。
 
金もうけ中心の成金亡者の方々にお聞き届けいただきたい!
 
教養なきところに、人間としてあるべき決断はできない(ピシャリ)
by mitsuketai | 2010-08-01 12:04 | おススメ本