山茶花(さざんか)のお酒にみる開発魂!

神戸市灘区にある酒造会社「沢の鶴」と神戸大学が、2006年から共同開発した日本酒が完成。

アルコール発酵させるための酵母はベトナム人の女子留学生がサザンカの花から採取した
野生酵母で、原料に古代米の一種「赤米」を使ったフルーティーな日本酒

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酵母を受け取った沢の鶴は試作を重ね、赤米と相性が良いサザンカから採取した酵母に行き着いた。

赤米特有の癖のある香りが、サザンカの酵母で抑えられ、甘酸っぱく飲みやすい味に仕上がった。
 
言葉にすると、赤米とサザンカの酵母の組み合わせだけにフォーカスされがち…

ところがそこに行き着くまでに途方もない作業の連続です。

ちなみにサザンカの野生酵母を見つけたベトナム人の女子留学生は神戸大学大学院在学中、
神戸市の灘区内を歩いて、アジサイやコスモスなど約600サンプルの花から約1250の酵母を
取り出したとか…

この時点で酵母を取り出しただけで、この酵母がどのように役立つかは未知数。
 
しかしながら、彼女がコツコツと基礎研究である酵母の抽出、発見をしてくれなければ、
この赤米とサザンカの酵母というベスト・パートナーの出会いはなかったはず。
 
そして赤米と様々な酵母の組み合わせは気の遠くなるような数に及んだことは容易に推測できる。
 
それをコツコツと推論と検証を行いながら、ほとんど試作しては廃棄することの繰り返しを
経て、ようやく開発にこぎつけたことも分かるはず。
 
食品の開発、難易度の差はあれど、何回も試作と廃棄、そして気の遠くなる検証の繰り返しの末に
製品として陽の目を見ることができるのである。

くだんのベトナム人留学生は自分が抽出した酵母が製品化になる前に母国ベトナムに帰国されている。 
 
いつか自分の携わったものが誰かのお役に立てばいい! 
 
そんな純粋で可憐な開発魂がきれいな、素晴らしいロゼのような日本酒に結実したのではなかろうか!

発売されたら、そんな思いをはせて、あやかる意味でも一献飲んでみたいものである(ペコリ) 
by mitsuketai | 2010-11-09 21:50 | ヒットの予感