2011年 02月 20日
付き合っている彼女の親友を好きになってしまったら…
皆さんならどんな風に考えますか?
こんな三角関係のご相談を受けた方や実際に経験された方も
少なからずいらっしゃるかもしれませんが…(苦笑)
これは“東大生の論理”という本に紹介されていて、
実際に東大の教養課程における記号論理学の
講義でなされている内容の一節。
状況は次の通り…
ある男子学生Xが性格的にも優しく可愛い同級生Jと
付き合って2年になる。お似合いのカップルで交際も順調と
周囲からも認められている。
そのJには親友Kがいる。Kはクールで美人タイプ。
X、J、Kは3人で行動することもあり、Kは気を効かせて、
XとJを2人きりにすることも多く、最初はXもうれしかったが
そのうちにKのことが気になりだして、Jには申し訳ないと思いつつ、
とうとうKを好きになってしまった。
さあ、あなたがXとしたらどういう行動をとるかという命題。
僕にしてみれば、何ともうらやましい命題なのだが…(笑)
さすが東大生、状況を整理して図式化する者もいれば、
与えられた条件を全て満たす方法を考える者もいたり…
こんな考え方もあるのか…色々と考え方の幅が広がる意味ではタメになる。
一般的にXはJをとるか、Kをとるかの二者択一しかないと考えがちだが…
ところが、X、J、Kのそれぞれ2者間の人間関係の組み合わせは8通りできる。
3人ともがお友達関係になることもあれば、3人とも関係がギクシャクして
バラバラになることもあれば、XがJとKに見限られることもある。
選挙に例えれば、モタモタしていたら、民主党も自民党も国民に
見限られることだって、選択肢の中にはありうる(ニヤリ)
この本の中には実際にアメリカであった投資コンサルタントの詐欺のロジックや
霊感商法のロジックを見破る方法、理性と神秘の問題など、分かりやすく
書かれていて、非常に面白く読めて、考え方や視野も広くなる。
今の世の中、0か1か、○か×かの二者択一、デジタル思考化しているが、
もっと冷静に、幅広く、情報を取捨選択して行動する必要がある。
決して観念的なスローガンにだまされてはいけない。
まあ、いつもながら脱線してしまいましたが…(苦笑)
こんな面白い講義、東大生だけの特権にしておくのはもったいない!
東大という名前の敷居を気にせず、ご一読することをおススメしたい(ペコリ)