大局観

棋士 羽生善治さんの最新著書が“大局観”
大局観_e0009772_21143042.jpg

内容は、年齢を重ねるごとに強くなる“大局観”の極意を
余すことなく、公開されているもの。

年齢と経験を重ねる中で、直観力、決断力、集中力を
極める方法を分かりやすく、将棋以外の色々な事例を
交えながら、解説されています。

さすが、羽生さん、すごい読書量に人の対話を通して
すさまじい努力、しかも表に出ない部分での研鑽はスゴイ!
 
棋士って将棋のことしか頭にないのかなあ!と思っていたらさにあらず。
 
ありとあらゆる努力の結果、終わりの局面をイメージすることができる
能力、いや境地が大局観であると…

改めて、NHKの対局を見ていると、大局感をイメージされて
駒を進めているのが何となく、じわっと伝わってくる気がする。
 
将棋の世界でも相手の手の内を読む、我々庶民の日常でも
相手の手の内を読んで、行動を考えようとする。
 
相手が少し違った手の内をひけらかすことで戸惑いを感じる。 
 
凡人はそこであれこれ考えすぎて、ミスを犯してしまう。
 
ところが終局のイメージがしっかりしていれば、今の位置も分かり、
方向性が分かって、大きな間違いは犯さずに済む可能性は高い。

話は脱線するが、政治家の先生方の大局観って何だろう?

しっかり大局観が見えていて、分かりやすく国民に示すことができる
政治家って一体何%いるのだろうか…

さあ、話は元に戻るが、いくら考え抜いても結論の出ないことだってありうる。

そんな時は直感で決めなければならない。

直感とは…(中略)…自分自身が今までに積み上げてきた蓄積の中から
経験則によって選択しているのではないか…

だから研鑽を積んだ者でなければ直感は働かないはずだ。

きちんと論理立てをして説明できるのが直感で、なんだか分からないがこの方が良いと
考えるのが閃き(ひらめき)なのだそうだ。
 

けだし至言だなあ!と実感。
 
閃き(ひらめき)の域を脱しない、僕の動物的カン(笑)

これを閃き(ひらめき)から直感に引き上げるために、相当研鑽を積まなければならない(ペコリ)
by mitsuketai | 2011-02-22 21:15 | おススメ本