2011年 05月 22日
生チョコレートとは…
生チョコレート、あの口どけの良さがそのゆえんだと思っていました。
昔のチョコレートは少し暖かくなると溶けてきました。
大手菓子メーカーのチョコは今では夏の暑い盛りでも販売されています。
カカオ豆の主な要素はココアパウダーとカカオバター!
そもそもチョコレートはカカオそのものから作られていたのです。
ところがカカオバターは一般的に32℃~36℃になると溶ける。
この温度を融点といいます。
ということは口の中に入れると、体温ですうっと溶けるのもうなづける。
ではなぜ、夏でも販売されているチョコレートは溶けないのか?
それはカカオバターの部分を融点の高い植物油脂に置き換えているのです。
生チョコレートとは、元来のカカオ豆=ココアパウダー、カカオバターかなと
思っていましたが、実際には厳密な定義があります。
公正取引委員会が認定した「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」に
きちんとした規定があります。
チョコレート生地が全重量の60%以上であって、クリームが全重量の10%以上、
かつ水分(クリーに含有されるものを含む)が全重量の10%以上であるチョコレート(注)、
及びこのチョコレートを全重量の60%以上使用し、かつチョコレート生地が全重量の
60%以上であるチョコレート加工品については、商品名等に「生チョコレート」と強調表示できます
(種類別名称は「チョコレート」)。
また、上記のチョコレート(注)を全重量の60%以上使用し、かつチョコレート生地の重量が全重量の
40%以上60%未満であるチョコレート加工品についても「生チョコレート」と強調表示できます
(ただし、種類別名称は「チョコレート菓子」)。
上記の定義も含め、詳しい情報は日本チョコレート・ココア協会のホームページをご覧下さい。
このホームページは実に勉強になります。
ただ食べるだけでなく、食品の表示や定義をきちんと把握しておくことも食育です(ペコリ)