黒糖と黒砂糖

黒糖と黒砂糖、一体どっちがどっち?

この違い、砂糖の専門家でもない限り、即座に明快に
答えることができる方はあまりいらっしゃらないと思います。

先日、あるところから黒糖と黒砂糖の違いを
教えてほしいとのご依頼がありました。

一般的な定義をパソコンで検索すればカンタン…

ところが世間はそう甘くありません(泣)

調べれば調べるほど、深みにはまっていきます。

結論から申し上げます。

黒糖と黒砂糖は同義である!

平成23年3月30日 消費者庁は次のような見解を出しました!

平成23年3月30日JAS法の解釈通知である「食品表示に関するQ&A」を改正し、
黒糖と黒砂糖は同義である旨を明確にしました。(途中省略 抜粋)

最終的には下記の定義に該当するものは黒糖、黒砂糖である!ということ。

「さとうきびの搾り汁に中和、沈殿等による不純物の除去を行い、
 煮沸による濃縮を行った後、糖みつ分の分離等の加工を行わずに、
 冷却して製造した砂糖で、固形または粉末状のもの」
 
以前は黒糖と黒砂糖のあいまいな規定が、平成23年3月30日をもって
黒糖と砂糖が同義であるという解釈がなされたのです。

黒糖・黒砂糖の表示についての消費者庁のリリースは
実は5月10日に出されたばかりです。

黒糖・黒砂糖の表示について…ココをクリック!

※その間の経緯は農畜産業振興機構 黒糖の表示の適正化をご参照下さい。

ココをクリック!

当初は平成22年3月のJAS法の解釈通知では
一括表示の名称に「黒糖」と記載できるのは、
「さとうきびをそのまま搾って固めたもの」という内容でした。

さらに、平成22年11月に黒糖を使用していないものは名称として
「加工黒糖」など「黒糖」の用語を使用できない旨が通知されていたのです。
 
それが今回の“黒糖と黒砂糖は同義である”という解釈によって、
黒糖に粗糖等を加えて加工したものについては、たとえば
加工黒糖のように○○黒糖と純粋な黒糖と区別すれば
“黒糖”の文言を使用可能となったのです。 
 
食品の表示はある意味、正直者がバカを見ないように厳格化する必要もあります。

もう一方で今まで、生産者や生活者が認識していたことも見落としてはいけません。

実態を考察して、過度な文理解釈にとらわれず、柔軟に行わなければなりません。

担当者は大変ですが、今回の消費者庁の見解は全体のバランスを考えた英断だと思っています(ペコリ)
by mitsuketai | 2011-05-26 20:32 | 食の安全&表示