栄養成分表示の義務化

こんなニュースが流れています。

消費者庁は、熱量やナトリウムなど食品の栄養成分表示を義務化する方針を固めた。
 
詳しい内容はココをクリックしてご覧下さい!
 
栄養成分表示の義務化そのものは生活者に必要な情報を
あまねく開示することでは大きな意味があります。
 
個人的に申し上げれば、総論賛成、各論は…
 
栄養成分表示の根拠法令は健康増進法!
 
その規定の中にはこんな規定もあります。
 
表示量の誤差の許容範囲(一定値で記載してあるエネルギーなら実際の量が、
必ず表示量の±20%以内の誤差に収まらないといけません)
 
エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムの5品目は
おそらくこの範囲には収まるだろうと思います。
 
しかしながら、魚の加工食品のように、原材料の魚の状態によっては
一次原料の塩漬け魚の塩度によってナトリウム値はバラつきがでるかもしれません。
 
フルーツの加工品にしても、フルーツ自体の数値もバラつきがあると思います。
 
その際、検査で誤差を少しでも超えたらどうなるのか…
 
もし検査がおかしいと思ったら、第三者機関できちんと検証担保できるか?
 
コーヒーカップのオーバーフローを防ぐ皿の如く、セーフティーネットのような
仕組みをセットで考えないで、理想だけを推し進めると大変なことに…
 
ラベルの印刷し直しや回収となれば大きな費用がかかります。
 
今回の震災でも三陸の水産加工業者の多くは中小零細規模。

これが食品産業の特徴。
 
栄養成分表示の検査を外部の認定機関に出すと1アイテム:20,000円はかかります。
 
わずか○○○円、流通コストを考えればメーカーは少なくとも4割程度に
総原価コストを抑えなければならない現状では経営上厳しい。 
 
おまけに協賛金や正当な理由のない返品、値引きが横行しているのもこの業界の悪しき慣習。
 
たとえば農家の婦人部や中小零細規模のメーカーには負担が大きくのしかかることに…

街の味噌屋さんや惣菜屋さんにも負担を強いるのか?
 
栄養成分表示の義務化、大いに結構!
 
その代わりに一定規模以下の中小零細企業には検査費用の代替や
表示に関する指導の無料実施による徹底したサポートが必要では…
 
理想を実現するためには、常に弱者対策をセットで考える。
 
これを真剣に考えないと、せっかくの理想は実現しないし、
かえって関係者の負担や犠牲を強いることに…。
 
ぜひ、中小零細規模のメーカーも参加できるような補償対策を同時に行いながらの
栄養成分表示の義務化が実現すればと願っている…(ペコリ)
by mitsuketai | 2011-07-06 21:25 | 食の安全&表示