aufheben アウフヘーベン

今の世の中にもっとも必要とされるのがaufheben(アウフヘーベン)だと思います。

0か1かのデジタル症候群に陥っている現代社会への処方箋きかもしれません。

ところで、aufheben(アウフヘーベン)って一体何?

バウムクーヘンならおいしいのだろうけれど…

aufheben(アウフヘーベン)はドイツ語で、日本語では止揚(しよう)と訳されることが多い。

これはドイツの哲学者ヘーゲルが弁証法の中で提唱した概念。
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そもそもドイツ語のaufheben(アウフヘーベン)には、廃棄する・否定するという意味と
保存する・高めるという2つの意味がある。

そこから古いものが否定されて新しいものが生まれる際に、
古いもの全てが否定されるのではなく、古いものの中にある優れた部分も新しいものの中に
生かされることがaufheben(アウフヘーベン)=止揚。

全ての事象は突然、非連続に出現するのではなく、連続した流れ=因果の結果である。

原因があって、結果があるのである。

新しい考えやモノの中には素晴らしい面もあれば、マイナス面もある。

古いモノや過去の経験の中に学ぶべき点もある。

何もかも○か×の二項対立の概念がまかり通る世の中。

確かに○か×かの二者択一は分かりやすいがそこには危険もある。

議論を重ねないで、結果を急ぐ風潮もデジタル思考の弊害。

電車の中で携帯端末で一見情報検索していて思考しているように思えても、
実は考えなくても次々と画面に現れる情報に振り回されているのが現実。
 
国会の審議も本来はaufheben(アウフヘーベン)があって、最後に採決が基本。

数の論理で、十分な議論もなく、事が決してしまうのであれば、存在意義はない!

特に発言に影響力の大きい政治家や識者には意識してほしい

2つの対立する概念、新旧2つの中身を吟味して、それぞれの良さを生かし、
それぞれの欠点を改良して、あたらしい概念やモノを作り上げる。

今こそ、我々はaufheben(アウフヘーベン)することに目覚めるべきではなかろうか(ペコリ)
by mitsuketai | 2011-07-16 13:10 | 色いろいろ