2011年 01月 30日
■五感を楽しむ公園…
そして、実際の公園を見て、公園ってなんだろうと
空想することがあります。
そんな中で、本当にこんな公園あったらいいなあ
という意味で、五感を楽しむ公園という、空想のイメージについて、
少し長くなりますが、話を進めたいと思います。
■五感を楽しむ公園について
人工河川、池、森などを配した大型自然園の中で、
人間本来の持つ五感を目覚めさせる
体験ゾーンをこのパークの目玉とする。
五感とは、視覚、味覚、嗅覚、触覚、聴覚とし、
それぞれの体験を通して、人間性の
回復と日本古来からの自然を愛でる情緒を
形成する場とする。
五感体験ゾーンマップを作り、このマップを設置者と
ビジターが協力して、様々な工夫と施設を追加・記入
しながらマップ作りと街作りを並行して進める。
視覚系…
植物を中心に、四季折々の草花の色や昆虫の色、
野鳥の色、なつかしい日本古来の民家の色風合い、
野菜や農作物の色、牧歌的な色、水の色など自然が
醸し出す本物の色を実体験するとともに、住民と
ビジターが環境維持作業に参加しながら視覚とは何か、
視覚の大切さ、効果を学習できる施設とする。
他の五感とも同様に、ゾーンのあちこちに体験スペースを
配置し、回遊し、探し求める楽しみを合わせもつものとする。
味覚系…
ここでの味覚はできる限り、スローフードと関連した味覚を
味わうことのできるスペースとする。
たとえば、天然醸造の醤油や味噌の味わい、本当の手作りの
おばんざいや惣菜の味、日本茶、ほうじ茶の味わい、団子や
煎餅の味わい、うどんやそばの味、漬物の味などを生産者と
住民やビジターが会話を楽しみながら、日本の伝統食文化を
実体験しながら、飲食、購買できる施設を配置する。
中には回遊庭園に茶店やしもた屋、しゃれたレンガづくりの店
など個性豊かでなおかつ周囲と調和した景観でゾーンの随所に
配置されることが望ましい。
嗅覚系…
土のにおい、水のにおい、花や果実のにおい、森林のにおい、
ハーブ園にただようハーブのにおいなどの自然園で体験する
においやお茶のにおい、お香のにおい、香水のにおいなど
人間が作り出すにおいを体験できるスペースを敷地内に
有機的に配置する。
またここではハーブ園を含めた自然の香りを楽しむ施設と
様々な香りの調合を体験できる施設をつくる。
触覚系…
裸足の足で水の冷たさや温泉の温かさを肌で感じる施設、
裸足の足で大理石や石畳、玉砂利、砂地、土などの地面を
感じる施設。
通して、ツルツル感やザラザラ感、その他ヌルヌル感や
スベスベ感などを感じることのできる工夫をこらした施設を
つくる。
聴覚系…
風の音、風車や水車の音、野鳥の鳴き声、虫の鳴き声、
教会のチャペルの音色、寺の梵鐘の音、にわとりの声、
ししおどしの音、川のせせらぎ、楽器演奏の音、風鈴の音、
祭りはやしの音など、都会暮しで忘れかけている
音色とその音色で遠近感を聞きわける能力を身につける
スペースとする。
これらもゾーンのあちこちに散りばめ、住民やビジターは
ゾーンマップをもとに回遊して、自然に近い音色に耳を傾け、
こころを癒す場とする。
高度に便利になった社会で失われがちな、人間の生存にとって
必要であり、人間形成の上で特に幼少期、児童期に必要な五感を
磨き、修得する場であるとともに、成人にとっては生きる喜びを感じ、
癒しを求める場としての五感体験ゾーンとする。
そうした場であるとともに、能力と希望に応じた就労の場を提供するものとする。
うまく表現はできませんが、こんな理想の公園があればなあ!
絵のうまい人、興味のある人がいらっしゃれば
集まって話ができれば、面白いだろうなあ…