O157感染死亡・札幌 ハクサイの浅漬けが本当の原因なのか?

ハクサイの浅漬けが原因=高齢者施設で提供―O157感染死亡・札幌

一時、鳴りを潜めていた腸管出血性大腸菌O157の感染事案のニュースがあった。

北海道の高齢者施設などで腸管出血性大腸菌O(オー)157に感染し3人が死亡した問題で、
札幌市は14日、3人のうち高齢女性2人が死亡したのは、同市西区の漬物会社「岩井食品」が製造し、
施設で提供されたハクサイの浅漬けが原因と発表した。

施設で保存されていた浅漬けと患者の検体を同日調べたところ、O157が検出され、
それぞれが遺伝子レベルで一致した。同市は死者が出た事態を重視し、同社を無期限の営業禁止処分とした。 
 

この記事を読めば、一見、原因=ハクサイの浅漬けという構図が成り立ってしまうように思える。

極論を申し上げれば、ハクサイの浅漬け=危険という風評まで広がってしまうことに…

どこかに原因の帰着点を見つけ、そこで全てを結論づけてしまっていいのだろうか?

O157は腸管出血性大腸菌である。

腸管出血性大腸菌は、牛などの動物の腸管にいる菌である。

主な原因食品は、牛肉や牛レバーなどの生食や加熱不十分な肉類である。

また、食肉等から二次汚染した食品などあらゆる食品が原因となる可能性がある。


いずれにしても、牛などの動物の腸管にいる腸管出血性大腸菌O157とハクサイの浅漬けとの
どこで、どう結びついたのかという検証が欠けてはいないだろうか?

施設で提供されたハクサイの浅漬けが原因であれば、施設で汚染された食肉を調理加工したした後で、
ハクサイの浅漬けを処理したことによって、腸管出血性大腸菌O157が付着汚染したという推論も
成り立ちはしないだろうか?

今回のハクサイの浅漬けもホテル、レストラン、スーパー等にも広く出荷されているが、
高齢者施設等に被害者が集中していることにも原因究明の糸口があるかもしれない。

だとすれば、ハクサイの浅漬け=犯人という決めつけの構図も変わってくるかもしれない。

極端な話、ハクサイの浅漬け=腸管出血性大腸菌O157という悪い風評のレッテルが蔓延すると、
多くの漬物メーカーは風評被害を受けることになる。

漬物メーカーというのは一部を除いて、地域密着の零細企業が多い。

以前の堺市におけるO157騒動の元凶もカイワレとされたが、真偽のほどは疑わしい。

まずはハクサイの浅漬けと感染者の検体が一致したという点からとりあえず、ハクサイの浅漬けの
出荷停止、操業停止措置は感染拡大の判断としては正しい。


ただし、もう一方で、、牛などの動物の腸管にいる腸管出血性大腸菌O157とハクサイの浅漬けが
なぜ結びついたのかという検証もキッチリと行ってもらいたいものである。


ハクサイの浅漬けが原因であったとしても、加工場の水質や設備に問題があったのか?

加工場で牛肉関連の商品を扱っていたのかどうか?

従業員やその家族に保菌者がいて、手指の消毒等、衛生管理が不十分であったのか?

原料のハクサイ自体に対する有機肥料等で牛の堆肥物を扱っていて、そこに汚染源との接触があったのかどうか?

いずれにしても、牛などの動物の腸管にいる菌である、腸管出血性大腸菌とハクサイの浅漬けとの接点が
どこにあったのか!ということをあらゆる角度から検証していかなければならない。

通常、直接接点があるとはどうも考えにくいことであり、もし浅漬けのメーカーに直接の原因がないとしたら、
そのままにしておけば、零細企業であれば倒産、雇用も失われてしまうことが何より恐ろしい。

行政も忙しいのは分かるが、もう少し幅広い視野で本当の真相究明にあたってほしい。

それこそが市民がもっと知りたいことではなかろうか!

そして、その原因究明こそが今後の再発防止にとって重要な示唆と知見を与えてくれるように思えるのだが…(ペコリ)

以下、このブログ記事を書くために東京都感染症情報センターホームページから
下記内容を参照して、書かせていただいた。

O157は腸管出血性大腸菌です。

腸管出血性大腸菌は、牛などの動物の腸管にいる菌です。

主な原因食品は、牛肉や牛レバーなどの生食や加熱不十分な肉類です。
また、食肉等から二次汚染した食品などあらゆる食品が原因となる可能があります。

予防のポイントとして

外食や調理の際のポイント

●肉の生食(レバ刺しやユッケなど)は避け、十分に加熱しましょう
●肉を焼くときの取り箸やトングなどは専用にして、口に入れないよう注意しましょう
●生野菜はよく洗い、ハンバーグなどは中心部まで十分に加熱しましょう
 (十分に加熱できたかどうかの目安として、ハンバーグの中心から透明の肉汁が出ることを確認します)
●調理の時、手指はこまめに洗いましょう。特に、生肉を扱った手指は、他の食材や器具に触る前に、石鹸で十分に洗いましょう
●生肉を扱った調理器具は、使用後すぐに洗剤で洗い、熱湯等で消毒してから、他の調理に使いましょう 。

個人衛生のポイント

●トイレの後、調理・食事の前に石鹸と流水で十分に手を洗いましょう
●動物に接した後は、石鹸と流水で十分に手を洗いましょう
●患者の介護をする人は、下痢便に触れないように使い捨て手袋を使い、はずした後も十分に手を洗いましょう
●下痢症状のあるときは入浴の順番は最後にし、シャワーを使いましょう
●下痢症状のあるときは、プール(特に子供用簡易プール)の使用は控えましょう


※参照 東京都感染症情報センターホームページ
by mitsuketai | 2012-08-15 11:44 | 食の安全&表示