文春新書 ネジと人工衛星

今日、書店でこんなタイトルの新書を見つけました!

文春新書 ネジと人工衛星

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今だからこそ、読む価値があるおススメ本

文春新書の紹介ホームページには次のようなご案内があります。

可住地面積当たりの工場密度が日本一の東大阪市は、製品出荷額が1兆2898億円にのぼります。

なかでも多くの中小企業が集まる高井田地域では、ネジ、バネ、パチンコ玉から新幹線、航空機、
人工衛星の部品まで多岐にわたる製品が生まれています。

不況、後継者難、大手メーカーの海外移転、中国や東南アジア勢の猛追……。
様々な困難を乗り越えながら頑張る13社を訪ね歩きました。

より良い製品を作ることで信頼を得る。モノに自信があるから客に媚びない――。

ここには「モノ作りニッポン」の原点があります。


今日で最終回を迎える梅ちゃん先生にも新幹線の部品を創る町工場が描かれています。

うちの祖父も戦前は戦闘機や戦車の部品である大きなベアリングの軍需工場を経営していました。

何せ国道と府道に挟まれたところに何百人という徴用工を使っていたそうです。

戦争で工場は空襲で焼かれ、農地改革で農地は没収され、財産税と新円切り替えで剥ぎ取られ、
中朝国境に取得していたレアアースの鉱山は一文にもならず…

それでも戦後はそこから立ち上がって小さなベアリングの町工場を経営していました。

昨日ご紹介した高碕達之助先生も尽力された佐久間ダムにうちの祖父が
手がけたベアリングが採用されています。

日本の製造業の底力はこういった町工場でしかできないモノが支えています。

あの自転車部品のシマノもあらゆるメーカーのマウンテンバイクに部品が採用されています。

極論を申し上げれば、どうしてもこのネジ1本がなければ…

そんな部品産業がこれからの日本の製造業の生き残る道につながるのではないでしょうか?

海外でも気に入らないアッセンブリ―メーカーには供給しない!

日本国内の雇用につながるメーカーにだけ供給する!

どうしても欲しければ、日本のメーカーの製品を買ってもらう!

世界広しと言えども、これができるのが日本の中小企業、町工場の実力。

訳の分からん理由で領土や資源、はたまた経済発展の恩義を忘れ、
盗賊を奨励するような民族の国家には到底真似はできません!

誰が何と言おうと、札束で頬を叩くような嫌な相手には絶対に売らない!

そんなスタイルがあっても大いにいいのではなかろうか。

ここに日本復活の道筋がみえてくるような気がする。

アジアの成長、振興国の成長をあてにするより、
欲しかったら日本のメーカーのモノを買ってもらう!

それでいいんじゃないの(ペコリ)
by mitsuketai | 2012-09-29 14:20 | おススメ本