天の原 ふりさけ見れば…

天の原 ふりさけ見れば 春日なる みかさの山に 出でし月かも

これは百人一首にも出てくる、安倍仲麻呂の有名な歌ですね!

若干16歳で遣唐留学生に選ばれ、唐の難関の科挙に合格し、
時の玄宗皇帝にも認められ、唐の高官にまで出世した人物。

何回も帰国を試みながら、船が難破してとうとう帰国が果たせず、
唐の地で月を眺めながら、故郷の奈良の三笠山に想いを馳せる一首。

ここで本題に入りますが、お菓子の“どらやき”のことを特に関西では“三笠”とも言います。

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その由来は、“どらやき”の側面がこの一首に出てくる三笠山に似ているとか、
正面の形が三笠山から出る満月に似ているとか諸説があります。

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ところで、この三笠山って、どこにある、どんな山なのでしょう?

実は、皆さんよくご存じの奈良の若草山が三笠山なのです。

小正月に山焼きで有名な、あの若草山なのです。

ここまでくれば、どらやき⇒三笠⇒奈良の名物にと思うのですが、
奈良の名物として僕の知るところ、三笠焼は登場しません。

まあ、百人一首の歌ひとつ取っても色々な側面から学ぶべきことがあります。

歌を詠んだ人物像、当時の時代背景、当然、日本語の文法や言葉の意味、
はたまた“どらやき”の由来まで…(笑)

学ぶって、知的好奇心が湧き起こるか否かによって、大きな差が出てきます。

たまには“どらやき”を食べながら、安倍仲麻呂を学ぶっていう授業があってもいいのかなあ(ペコリ)

参考文献:古地図・彩色絵はがきから眺める 百人一首今昔散歩
by mitsuketai | 2013-04-01 21:50 | 偉大なる人々