おススメ本 丁寧を武器にする!

兵庫県の三田市で1日:1,600本も売れる小山ロールを産み出した、
パティシエ エス コヤマのオーナーパティシエ 小山 進さんの著書。

丁寧を武器にする

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この本を読んでいると、なるほどなあ!と感じることが随所にあります。

モノづくり、特に食品加工や開発に携わっていると共鳴・共感するところが随所に…

どんなジャンルの仕事であっても、丁寧な力こそ仕事の基礎力になる。

丁寧な力は、自分を助けてくれる。


これはこの本、全体に流れているテーマでシンプルな原理原則だけれども、
これほど的を得ているのはないくらい。

1本の小山ロールに習熟すると、ものづくりが変わる。

パティシエ エス コヤマではスタッフが小山ロール部門に配属されると、2年間は異動することがない。

理由は、四季のある日本でものづくりをすることの意味を理解してほしいからだとか…

日本の気候風土は春夏秋冬によって温度も湿度も変わります。

当然、原料の卵や牛乳も微妙な違いが出てくるし、粉の配合具合や原材料の加熱・冷却や
ロール生地の焼き具合も365日あれば365通りあると申し上げても過言じゃないくらい。

これは実体験を経て、分かる人には分かるが、机上の空論の世界に住む人間は到底理解できない。

いくら説明しても分からん人間に説明するほど疲れることはないくらい…うなづく人も多いのでは…(苦笑)

糖度やPHや酸度や理化学データやレシピ、マニュアルなんて必要な部分もあるが、
それだけでは微妙な違いを克服できることなんて到底できない。

データやマニュアル通りにしてみても、品質にバラつきが出るのはココが理解できていないことに尽きる。

克服するには実体験で肌感覚を積み上げ、推論を重ね、検証を丁寧に繰り返すしか処方箋はない!

まさに小山さんが1本の小山ロールを2年間担当させて、そこから丁寧さを習得させることが
その後のスタッフの成長にとっていかに重要な基礎づくりの期間であるかが分かる人には分かるはず!

絶対に成功しないと言われた土地で、エスコヤマを開いた理由

今のパティシエ エス コヤマの開設にあたって、大半のコンサルタント、診断会社、金融機関に
診断を依頼したら、惨憺たる結果が返ってきたらしい。

それでも小山さんはあえてその立地である現在地にパティシエ エス コヤマをオープンさせた。

その決断、結果は皆さんご存知の通り、大繁盛、大成功!

惨憺たる結果を見て、ピンチじゃなくチャンスと感じたところがすご過ぎる!

人通りの多い場所で成功したのは「足りていない時代」の話!

「足りている時代」は人と同じことをしても成功しないと感じたから出店を決断した!

自分にしかできないことを表現したからこそ、それが成功につながった。


いろんなアンテナを張り巡らし、自分で感じたことを丁寧に積み上げ、
自分なりの結論と決断を下すという確固たる信念が成功に…

何が当たるか分からない、誰も予測ができないのが時代の流れ!

かといって山師的な思いつきではほぼ失敗するのは非を見るのは明らか!

だからこそ、日々丁寧に目の前の課題を解決しながら、勘所を鍛えて
自分の信じる価値判断の基準を磨いて、度胸をもって決断する。

これは会社経営ばかりでなく、ひとりひとりの人生においても
選択と決断が迫られることは多い。

そんな意味でも、問いかけながら読み進めていくには価値ありと思うのだが…(ペコリ)
by mitsuketai | 2013-08-01 18:58 | おススメ本