貧乏神を祀った真面目な染物屋の夫婦の話

最強の世渡り指南書-井原西鶴に学ぶ「金」と「色」を読んでいます。

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あの明治大学の斉藤先生の本。

この本、実に面白い、いや井原西鶴ってこんな面白いこと書いていたのかと…

いくつか面白い、興味深いお話しがあるので、ご紹介しながら感じたことを…

誰もが嫌う貧乏神を祀ったことで幸運を手にした貧しい染物屋の夫婦のお話しが
井原西鶴の日本永代蔵に…。


夫婦は正直者で、それなりに商売に工夫を重ねていても、いつも貧しく、
正月でもまともに餅をつくことも、鰤(ぶり)を食べることもできないありさま。

きちんと人並みに福の神を祀っているのにまったく御利益がない。

じゃいっそのこと、思い切って人の嫌がる貧乏神を祀って、できる限りのもてなしをしようと…

江戸時代のこの当時には人を見限る時に「貧乏神の杜人なれ」という考えがあったとか?

一番驚いたのが祀られた貧乏神自身!

何せ嫌われることはあっても、まさか自分を祀ってくれるなんて欠片も思ったことがない。

あまりのうれしさに貧乏神がこの夫婦に何とか御礼をしたいという一心で
この夫婦に伝わる貧乏な運命をよそで奢った生活をしている長者(お金持ち)の
2代目に移すと同時にその夫婦にたちまち繁盛する商売のヒントまで授けます。

もともと真面目で創意工夫のある夫婦はそれがキッカケで大成功します。

実に面白い、考えさせられる話で、西鶴ってセンスというか才覚が素晴らしいなあ…

実際にあったかどうか、どこまでフィクションかは分かりませんが…

結構、まじめに努力していても報われないことはあります。

いや、うまくいかないことの方が多いかもしれません。

それでも嘆いてばかり、文句ばかりで行動に生かさないと何も進みません。

いっそのこと発想を変えることも必要かもしれません。

文句ばかりで行動しないと貧乏神がもっともっと寄り付くかもしれません。

ところがこの夫婦、嘆いていても仕方がない!いっそのこと貧乏神を祀ってしまえ!

これって、貧乏神が居心地が悪くなって、幸せになる方法まで授けて、
文句ばかりいってぐうたらな人間のところに居心地の良さを求めて
去っていくのかも…この話を読んでそんなことを勝手に思ってしまいました。

愚痴ったり、文句をいったり、やけを起こしてサボったり…

それはまさに貧乏神の好む環境ではありませんか?

その反対に、貧乏神さんになぜ運が向いていないの?って
敬い奉ってお伺いして、考えを改めて即行動に起こす!

これをこの夫婦はおそらく実践したのだと思います。

貧乏神さんももう自分の居場所はない!と思って
次の居心地のいい場所を求めて引っ越ししていくと同時に
今度は正真正銘の福の神が移ってこかられるのだと思います。

これが“運”というものではないでしょうか!

多くの成功者は努力や才能だけではうまくいかない!

最後は何と言っても“運”、しかも紙一重の成功の差も“運”があるかどうか!

その運はどうしたらもたらされるのか…

貧乏神を祀った真面目な染物屋の夫婦の話にそんなことを学びました(ペコリ)
by mitsuketai | 2013-09-18 21:25 | 教え