おススメ本 出光佐三の日本人にかえれ

あの百田尚樹さんの“海賊と呼ばれた男”の主人公 出光佐三さんの生き様を
別角度で書かれているのが“出光佐三の日本人にかえれ”

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著者はSBIホールディングス社長 北尾吉孝さん!

もちろん、百田尚樹さんも絶賛されている著書で書店での売れ行きも好調だとか…

冒頭にこんなことが書かれています。

歴史上の偉大な人物を評価したり、その人物に関する評論を書いたりするのは
極めて困難なことです。


最後まで読み終えると、出光佐三という人物については遺した業績と
その生き様からほとばしり出る言葉の重みがすごい!

その重みのある言葉の数々を1冊の本に集約するのは難しく、
冒頭の文章もそんな思いから出てくるのも理解できる。

出光佐三の遺した言葉は出光興産のホームページからもご覧いただけます。

それでもこの本を読むことで、こんな素晴らしい日本人がいらっしゃったのか?

改めて驚きを感じるとともに、今、出光佐三のような気概を我々は忘れていないだろうか?

先見の明とあえて困難に立ち向かう姿勢、メジャーをはじめとして大きな勢力を
敵に回してでも国家のため、消費者のためにあるべき姿勢を行動に移すことなど…

独立自営の思想、人間尊重、自己尊重、他人尊重、中間搾取の排除、
金を重んじも軽んじてもしない=黄金の奴隷にならない意思の強さ

何もかも簡単にはできないことを実践して、業績と言葉に遺しているのがスゴイ!

決死の覚悟でイランへ石油の買い付けに派遣した日章丸事件の読みと用意周到さと
度胸の据わったゆるぎない肝っ玉はあまりにも有名。

それと同時に凄さを感じるのが終戦二日後の言葉

1.愚痴を止めよ
2.世界無比の三千年の歴史を見直せ
3.そして今から建設にかかれ

敗戦に打ちひしがれた2日後にこういう宣言なんて果たしてできるのだろうか?

従業員を誰一人馘首せず、出勤簿もなく、定年制もなく、従業員が一致団結するカリスマ性。

戦後、メジャーや石油統制連盟を敵に回し、GHQから命じられ、戦争で破壊された日本各地の
石油タンクから危険を顧みず油を回収する仕事を黙々と全社一丸となって取り組む姿は
やがて国民やマスコミ、GHQも味方にしていくあたりは感動してしまう。

その背景には幼少期に親と先生の慈愛と経験から培った哲学、神戸高商で教わった士魂商才の精神、
支援者から受けた陰徳や見えざる神の助けと運を呼び込む力についても紹介されている。

今の日本人に欠けていること、日本人が本来大切にしてきたこと、日本人が忘れてしまっていること。

出光佐三の言葉にはこれらのすべてが凝縮されているように思えてならない!

出光佐三はもう20年以上も前に亡くなられ、“日本人にかえれ”をはじめとする多くの言葉
それより以前であるのに、光り輝いているのはなぜなんだろう?

言霊とでも言うべきズシンと響く言葉はいったい何なんだろう?
by mitsuketai | 2013-10-30 08:24 | おススメ本