マネー資本主義対里山資本主義

今話題のベストセラーが里山資本主義!  

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書評は多くの方々が書いておられるのでそちらに譲るとしても
全体としての非常に評価の難しいところである。

書評についてはアマゾンに多くの方が投稿されているのでそちらをどうぞ!

読んでいると、欧州の木質バイオマス産業とCLT建築の地域経済への波及効果、
何もかもマネーに依存しないサブシステムとしての里山資本主義とコミュ二ティー、
グローバルからグローカルへ…それぞれになるほどと思ってしまうことも散りばめられている。

ただこの本のテーマとしてマネー資本主義と対比する形で定義されているのが何と言っても里山資本主義。

いや、マネー偏重主義、グローバル化偏重主義、成長率神話への偏重に対するアンチテーゼが重要な気がする。

第二次大戦後、経済・政治において世界の覇権と繁栄を謳歌してきたアメリカ経済=資本主義であった。

アメリカが大量生産・大量消費を行い、世界の経済を引っ張ってきたのは疑いのない事実。

そのアメリカ市場への輸出を世界各国が目指し、アメリカの製造業が衰退してくると同時に、
それでもアメリカのアメリカたる地位を確保せんがために目を付けたのがマネーがマネーを膨らませる仕組み。

せっせとモノをつくり、それを売って稼ぐ経済本来の姿からかけ離れて、お金がお金を産み出す経済で
その地位を守ろうとしたことが間違いであることはシンプルに考えれば、分かるのだが…

何せ所得が低く、返済見込みのない人間にローンを組んで、分不相応な家や車を購入させて
そのローンを債権として、金融機関に持っていって、集まってきたローン債権を高度な数学で
金融工学というまやかしの魔法で高利回りの金融商品に仕立て上げ、売りさばく。

返済期日が来る前に借り換えをさせれば、見かけ上は永遠に焦げ付かないといった有様。

ずる賢い人間がマネーの風船を膨らませる工夫を作って、庶民にせっせとマネーの空気を膨らませて、
その風船=コツコツと積み上げてきた企業年金の積立金などの庶民の富の蓄財を奪っていくのである。

21世紀に入ってしばらくアメリカ経済が好調だといっても、実際は空虚な経済成長なのである。

ウソにウソで塗り固まれた経済成長もどこかで破たんしてしまう。

それがサブプライムローンであり、リーマンショックであり、欧州通貨危機であり、
かろうじて基軸通貨であるがため何とか面目を保っているアメリカも債務問題で
右往左往している。

経済成長率の数字を示されて、気分的に浮かれてきているアベノミクスの効果も
庶民にとってイマイチ実感として感じられないのも、経済成長率自体が中身空っぽの
風船みたいなものだからである。

日本の市場が縮小規模だから世界に打って出ていかなければ…

この理論正しいのか、間違っているのか正直分からない!

ところが新聞やマスコミは当然のこととして正論のごとく囃し立てている。

経済成長率への偏重、グローバル化への偏重、これでいいの?

そんな中で地方は地方で逞しく、経済成長率やグローバル化から取り残されているものの、
評価のモノサシを考えれば、豊かに、しっかり、したたかに生きている事例が里山資本主義。

マネー資本主義、里山資本主義のいずれか一方に極端に傾くのもおかしく、
ほどほどのバランスを考えることに気づくことも求められているのである。

そんな意味合いから、里山資本主義を皆さんが独自に読んで、独自に解釈して
自分の行動や考え方にどう反映させることができるかを考える。

ここまで書いてきて、我ながら、いつもながらの支離滅裂な文面になってしまった(苦笑)

だからあえて、本の中身=書評は避けさせていただいたのである(ペコリ)
by mitsuketai | 2013-11-11 20:19 | おススメ本