超高速 参勤交代に学ぶ少数精鋭集団のススメ

江戸時代に行われていた“参勤交代”をモチーフにした歴史エンターテインメント小説!

それが超高速 参勤交代 この本、実に面白くあっという間に読み進めてしまう!

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『のぼうの城』などを輩出した城戸賞の入選作で2014年の映画化も決定!

時は八代将軍 徳川吉宗の時代、通常であれば8日間を要し、
莫大な費用がかかる参勤交代を“たった5日”で成し遂げよという
無理難題を押し付けられた小藩の殿様が、様々な難関を乗り越え、
奇想天外な作戦によって超高速で参勤交代を実現させるストーリー

各藩の弱みを見つけては賄賂で私腹を肥やし、金の力で老中首座を狙う悪徳老中が
この小藩・湯長谷藩が見つけた金山をこの無理難題である参勤交代での失態を理由に
乗っ取ろうという企てが発端となって、ストーリーは展開していきます。

この悪徳老中は水戸黄門に出てくる堀田備前守や柳沢吉保みたいな者!

その反面、藩主はこよなく領民と地元の大根の漬物と温泉を愛し、領民と交わり、
金山開発も領民の年貢負担を少なくしたいという思いが強い一途な性格。

主人公、湯長谷(ゆながや)藩の藩主、内藤政醇(まさあつ)は若いながら、
武芸の鍛錬は怠らず、華美に走らず、まさに質実剛健そのもの!

お金がない、時間もない、人もいない、そんな状況の中での東北の貧しい小藩の武士達の参勤交代。

1年おきの参勤交代を終えたばかりの財政逼迫の小藩にとっては過酷な陰謀以外の何物でもない。

少ない人数ながらいずれもが日頃の鍛錬を生かしてそれぞれの役割を全うしていきます。

いわくあり気な抜け忍の雲隠段蔵も最初はカネ目当てで途中で裏切ろうと思っていたのが、
藩主、内藤政醇(まさあつ)や湯長谷(ゆながや)藩の藩士たちの一途な気持ちに目覚め
最後は命をかけて任務を全うします。

追ってくる公儀隠密やお庭番の攻撃や策略を交わし、途中すれ違う水戸藩や
伊達藩の藩主たちの支援も受けながら最後は奇想天外な結末を迎えます。

そして徳川吉宗が何もかも分かりながら、この参勤交代を認めたのかという理由も分かってきます。

湯長谷(ゆながや)藩も実在し、藩主内藤政醇(まさあつ)も実在の人物!

しかも徳川吉宗に謁見も許されているのも事実!

実際このストーリーのようなお話があったかどうかは定かではありませんが…

この小説を読んでいて感動したのは、藩主を中心とした湯長谷(ゆながや)藩の
少数精鋭集団の能力の高さと一致団結とあっぱれさ!

水戸藩や伊達藩といった大藩をも味方につけていく一途な気持ち。

かつて貧窮の際に、惜しまず援助した本家筋にあたる磐城平藩の内藤家がこれまた救ってくれます。

これは多くの中小企業に通じるのではないかと思います。

お金がない、時間もない、人もいない、そんな状況の中での知恵を出し、
それぞれが日々研鑽しながら大企業ができない仕事を創り出す。

そして大企業も行政も一目を置いてもらえるような少数精鋭の筋肉体質の集団

ぶよぶよ、官僚的体質の大企業VS少数精鋭の筋肉体質の中小企業なんて構図があったら愉快痛快!

そんな少数精鋭の筋肉体質の組織集団とリーダーがうらやましいなあ(苦笑)

日本の元気は圧倒的多数を占める中小企業が元気にならないと実現しません。

お金がない、時間もない、人もいない!そんなことは理由にならない!

努力と工夫の必要性をこの物語に学んだような気がします(ペコリ)
by mitsuketai | 2013-11-14 18:00 | おススメ本