2013年 12月 28日
60年の歴史を感じる素朴な戎饅頭・道頓饅頭
今回、ご紹介させていただくのは福壽堂秀信さんの戎饅頭・道頓饅頭。
福壽堂秀信さんは大阪は南地宗右衛門町で創業され、
関西屈指の高級住宅街として有名な帝塚山に本店を構える
老舗和菓子屋さんです。
そこで60年来のロングセラー商品がこの戎饅頭・道頓饅頭。
サイズが小ぶりなので、あまり目立ちませんが、こういう一見目立たないけれど、
ロングセラーとして売れている商品にこそ、そのお店や企業の実力や
企業としてのDNAを感じます。
詳しい説明はこちらをクリックしてホームページをご覧いただければ幸いです。
では、このお菓子を推薦する理由をいくつか簡単にご紹介させていただくと…
①香ばしい焼き色としっとりとした生地の絶妙なバランス!
どうしても中身の餡に注目しがちですが、生地だけでも美味しさを感じさせることが
中身の餡を生かすことにつながるのです。
ホームページの説明にもありますが、職人がその日の気温や天候で
変化する生地を見極め、焼き上げているとのこと。
ここが大切なのです。マニュアルがあっても微妙な調整は1年365日とすれば
365通りあると申し上げても過言じゃありません。
この微妙な調整を代々の職人が伝承させていくのが企業DNAになるのです。
嘆かわしいことですが、この繊細さが分からず、マニュアル通りで現場で失敗しても
何も感じず、そのままで済ませてしまう風潮が昨今老若男女を問わず、蔓延しています。
教育の問題もありますが、ここが日本が世界に対抗できるモノづくりの根幹なのですが…
②材料を吟味した餡
コクのある小豆こし餡の「戎饅頭」、風味豊かな黄味餡の「道頓饅頭」
両方の餡とも生地との相性が抜群というか、シャシャリ出ない奥ゆかしさがあります。
「道頓饅頭」の黄味餡の美味しさ、風味の豊かさは秀逸です。
③生地と餡の一体感が素晴らしい。
生地と餡がピッタリ!地味なようですがこの一体感はなかなかできるものではありません。
④コストパフォーマンス
1個:税込で126円、小ぶりですが中身のしっかり感から考えればコストパフォーマンスは抜群
ホームページにもこんな説明があります。
生地をしっとりと仕上げる工夫は、小ぶりの焼きものに手間ひまかける職人気質。
他とは違う焼饅頭を、是非ご賞味くださいませ。
この手間ひまかける職人気質の伝承がこの小ぶりの饅頭に詰まっているのです。
こういう姿勢、日々の目に見えない努力こそが商売のコツかもしれません。
福壽堂秀信さんは関西の有名百貨店や新大阪、大阪空港、関西空港にもお店があります。
大きさではなく、ホンモノを分かっていただける方へのお土産にはいいかも…(ペコリ)