由布院に吹く風!

『由布院に吹く風』これは岩波書店から出版された最新刊です。
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著者は由布院の亀の井別荘のご主人 中谷健太郎さんです。
今、NHKで放映されている『風のハルカ』の倉田旅館のご主人
宗吉さんのモデルとされている方です。

皆さんは『ゆふいん』を漢字で書くと、皆さんはどちらを
書かれるのだろうか?『由布院』それとも『湯布院』

実際、この本を読んで、昭和30年に由布院町が湯平村を
合併して湯布院町になったことをはじめて知りました。
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(湯布院町のHPより引用させていただきました)
そして、今度、市町村合併で、2005年10月1日、
大分郡挾間町・庄内町・湯布院町が対等合併して由布市になったことも
知りました。

今や、人気観光地として、また手作りイベントでも有名な
由布院、とくに霧盆といわれる由布院盆地も以前はダムの
建設問題で水没の危機に見舞われたり、バブル期には
外部の大手観光資本に振り回されかけたり、またダムの
代わりにに自衛隊の駐屯を受け入れたりと受難の時期が
あります。

その度に何とかしなければならないと立ち上がったのが
亀の井別荘の中谷さんや玉の湯の溝口さんであったりするのですが
この本を読んでいると、町の活性化やイベント運営に並々ならぬ
努力をうかがい知れます。

今回の市町村合併も財政難と迫り来る財政危機が背景にあります。
ただ、よく考えて見ると、市町村合併だけで、事は解決しないように
思います。

行政は由布市になっても我々のイメージには由布院や湯布院が
残っています。

実は、これって大事なことだと思います。
市町村合併は避けられない流れとしても、それぞれの旧の地名を
残すと同時に、その地区の個性や良さを住民と行政がどう協働して
作り上げていくかだと思います。

湯布院町では合併に反対して町長リコールにまで発展したようです。
賛否両論はありますが、それより、それぞれの土地の特色を生かし、
古い町並みを整備したり、都会と農村民泊や交流を生かして特産品の
PRを行い、ファン作りをするなどして、旧来の町のイメージを確立する
ことの方が現実的なような感じがするのです。

実際、中谷さんをはじめ湯布院のやる気のある有志は
合併には反対され、ご意思はかないませんでしたが、
それとは別に今までの湯布院の良さを残すべく、従来以上に
がんばっておられるようで少しはホットしています。

そして、この町づくりの財政的基盤を確立するために、企業や学校の
誘致、海外も含めて特産品などの販路開拓が必要になってきます。

最近、私も畏友の影響?をモロに受けていますが(笑)
この財政的基盤と個性ある賑わいづくり、日本の自治体を救う、
ひいては住民にとって潤いのある未来はこれしかないと
この本を読んで感じました。

最後につくづく畏友 樋渡さんの奥さんの力作『啓新通信』は
よくできているなあ~(勝手に思ってすいません(ペコリ)
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画像は樋渡さんのサイトから拝借させていただきました。
by mitsuketai | 2006-03-08 22:14 | まちおこし