アサヒビール 和光堂買収の意図?

アサヒビールが医薬品大手の第一ー三共傘下の
ベビーフード大手 和光堂を株式公開買付(TOB)で
買収のニュースが流れました。

記事の内容はここをクリックして下さい!

アサヒビールは多角化の一環として和光堂を買収との
ことですが…

確かに、食品事業で売上高290億の売上、経常利益27億を
生み出し、育児用粉乳、ベビーフードのシェアを確保できる点は
イチからの事業構築を考えるとそれなりの理由はあります。

ただ、買収額が最大で470億との報道もあり!

相当経常利益を上げるか、相乗効果で売上を上げるかしないと
投資効果が出ないのでは…

そして少子化で需要が減るはずのベビーフードメーカーを
なぜ、アサヒビールが買収するのか?

記事は補完関係にある食品事業の強化やベビーフードの
海外事業展開にあるとされていますが、アサヒビールの意図は
少子高齢化にあると隊長は考えます。

キーポイントは少子高齢化の高齢化の方です。

今後の高齢化の進展に合わせて、ベビーフードの離乳食の
技術を高齢者用食品に転換する事業の拡大を考えていると
思います。

離乳食は消化吸収の良さがポイントです。加齢とともに
高齢者も咀嚼(そしゃく)力が弱まり、通常食では栄養摂取が
困難となってきます。

老人用食品の必要性はどの食品メーカーでも急務と
考えてはいるものの、技術蓄積がありません。

その技術蓄積、ノウハウとして和光堂の技術の活用を
考え、そのノウハウを買収対象としたのではないかと
隊長は考えています。

この考え、正しいかどうかは、時間が回答を出してくれると
思います。
by mitsuketai | 2006-04-24 20:46 | ビジネス