奥むめおさんと食品表示!

昨日の土曜日 午後9時からNHKで『人生はフルコース』
いう番組が3回シリーズで始まりました。

皆さんご存知、帝国ホテル総料理長 村上信夫さんの半生を
描いた作品で、隊長も興味深く拝見しています。
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昨晩の放送で、有名な戦地でのパイナップルのお話しが
出てきます。

中国の戦地で戦友が栄養失調で生死の境をさまよっている時に、
『最後にパイナップルが食べたい!』
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このひと言に村上さんは、そばにあったりんごを甘く煮て、
細工を施し、あたかも本物のパイナップルのようにして
食べさせ、これで戦友が一命を取り留めた話がありました。

実は、戦後、この同じ考えを悪用して、リンゴの缶詰を
パイナップルと称して販売することがいわば慣行のように
なっていた時代があります。

このような不当表示の是正を求めて立ち上がったのが
主婦連会長で、当時参議院議員でおられた奥 むめおさんです。
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※画像は主婦会館プラザエフさんのホームページからお借りしました)

1960年、いわゆる『うそつき缶詰事件』が発生します。

これは牛肉の大和煮の缶詰にハエが混入していたのを
ある主婦が保健所に持ち込んだことに端を発しています。

よく調べると缶詰の絵は牛肉、実際の中身は馬肉という事実!

それからの調査では虚偽表示が山のようにあることが判明!

しかしながら業界団体は商慣行を、当時の厚生省は
『人体に害がなければ食品衛生法違反ではない』との
主張を繰り返すばかり!(苦笑)

このことがきっかけで1962年、不当景品類及不当表示防止法が
制定され、1965年に経済企画庁に国民生活局が、そして各地に
消費者センターが設置されるようになりました。

先頭に立って尽力されたのが、奥むめおさんです。

りんごをパイナップルに見せかけ戦友の命を救った村上信夫さん!
同じ考えを悪用した昭和30年代の悪徳缶詰業者!
そしてその悪徳表示の是正に挑戦した奥 むめおさん!

人の考え方はそれぞれですが、本当に大事なものを見失わなかった人の
素晴らしさを感じます!
by mitsuketai | 2006-07-09 09:29 | その他