中国産ウナギで、ずさんな検査!

中国産ウナギで、ずさんな検査!こんなニュースが飛び込んできました。

現在、食品、添加物、器具、容器包装、乳幼児用おもちゃの
5品目については、日本へ輸入し、販売または営業上使用する
場合には、食品衛生法に基づく輸入の届出が必要になります。
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したがって輸入者は輸入の都度、貨物の保管されている倉庫を
管轄する検疫所を通じ厚生労働大臣宛届け出なければならないと
定められています。

基本的な流れは神戸検疫所のサイトから借用させていただいた
下記フローチャートの通りで、さらにくわしくご覧になりたい方は
ココをクリックして神戸検疫所のホームページをご覧下さい!
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ここで過去の検査実績や海外機関の情報等を勘案して、危険度の
高いものについては、入荷貨物のロット毎に荷物を強制的に検査する
命令検査が課せられます。

中国産ウナギも現在、命令検査が課せられています。
リンゴ果汁についてもなぜかアメリカ及び南アフリカからの
輸入に際しては、カビ毒であるパツリンの命令検査が課せられています。

この命令検査は輸入者が厚生労働省認可の登録検査機関に
検査を出して、検査分析証明書を検疫所に提出する訳ですが
今回はこの登録検査機関がずさんな検査をしていたことが
明るみになったのです。

(1)箱の中に二つある内箱のうち、上の箱だけから採取
(2)荷台に積まれた箱のうち上部にある箱から採取
(3)採取するウナギのサイズを事前に倉庫担当者に伝えて用意させた。

こういった色々な理由で、ずさんな検査をすり抜けたうなぎが
出回っている可能性もあります。
(もちろん全てではなく、ここではきちんと適正に輸入されておられる
 輸入業者も いらっしゃることもご理解いただく必要があります!)

実際、農水省が有機認定業務を登録認定機関に、厚生労働省が
食品衛生法に基づく食品検査を登録検査機関に権限をそれぞれ
与えています。

今回の問題に関しては、まずそれぞれの登録機関が自分たちに
課せられた使命を十分に考えてほしいと思います。

当然彼らも営業ですから、輸入者の意向を聞いてしまう誘惑も
ありますが、それでは信頼を失ってしまうと同時に認定が取り消され、
認定機関も存続の危機に陥るはずです。

一部の輸入者も何とか検査さえ合格すればよいという考えを改めて
もらわなければならないと思います。

また、検査にひっかかる可能性のあるモノは輸入しない!

万が一、検査は合格できても、その後で危険や違反が判明すれば、
食品の安全信頼に携わる責務として、特に経営者には勇気をもって
廃棄または、輸出国に差し戻すことを長期的視点に立って考えて
いただきたいと願っています。
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これはひと言でいえば簡単ですが、回収や損害賠償等は経営を
揺さぶりかねない問題で、経営者の方も断腸の思いにならざるを
得ないことも事実です!

そして、行政ももっとあまねく輸入者の担当者と役員もしくは
経営者双方に対する啓蒙の講習活動を資格要件として半ば
義務化してほしいと思います。

何よりも輸入者にタイムリーな情報を提供し、輸入者、消費者
双方に経済的・肉体的・精神的損失のない事前予防的指導が理想です!

規制緩和も必要ですが、一方で国民の生命・安全を守るためには
積極的に関与する両刀遣いがこれからの時代、求められるような
気がします!
by mitsuketai | 2006-09-03 19:58 | 食の安全&表示