サントリーの“やってみなはれ”

“やってみなはれ”これはサントリーの創業者 鳥井信治郎氏の
有名な言葉です。
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サントリーの二代目社長・佐治敬三氏がビール製造進出を決意する際、
創始者であり父である鳥井信治郎氏に相談したら、この言葉が返ってきた
ことはあまりにも有名なお話!

今日、この本を書店で目にして、ふと思い出しました。
サントリー 知られざる研究開発力―「宣伝力」の裏に秘められた強さの源泉!
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皆さん、サントリーといえば、まず思い出すのが、ウイスキーですよね!

昭和57年に隊長が社会人のスタートを切った頃は通称 だるまと呼ばれた
サントリーオールド全盛の時代。ボトルキープが社会人のステータスでした。
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実に1980年には1200万ケース(1ケース:700ml×12本)あった
出荷本数が10年後の1990年には300万ケースへと激減!
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要因には嗜好の多様化、酒税の改正、焼酎ブーム等があるようです。
事実、規制緩和で輸入洋酒のジョ二黒やバランタインの値打ちも急降下(笑)
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当時70%以上あった酒類の売り上げが2005年には35%程度に、
その代わりに飲料の売り上げが50%を超える見事な事業転換!

この本にはその転換の舞台裏を支えたサントリーの研究開発力の
凄まじさが描かれています。

サントリーのウイスキーのように70%近く売り上げのあった主力が
10年で一気に1/4になると、企業経営にとっては深刻な問題!

ある事業が利益を出している間に、次の儲けのためのR&D(研究開発)が
今の『水と生きる』サントリーへの見事な転換を成功に導いたと言っても
過言ではありません。

R&D(研究開発)が失敗すれば、今ごろは斜陽になっていたかも…

目先の業績にはすぐ結びつかなくても、5年後、10年後に備えて
R&D(研究開発)や投資することの重要性を、この本は教えてくれます。

そのサントリーのR&D(研究開発)の根底に流れるのが、タイトルで
ご紹介した“やってみなはれ”の精神!

“やってみなはれ”は十分吟味して、やってみて成功すればよし!
うまくいかなければ、反省してまたトライすればよし!という意味に
聞こえてきます。実にうまい表現だなあと改めて感心しました!
by mitsuketai | 2006-12-10 18:16 | ビジネス