「海賊版」植物の流通防止

本日の日経新聞夕刊に「海賊版」植物の流通防止に関する記事が
掲載されていました。

記事によると、政府・与党は国内で品種登録を受けた花や野菜などの
植物について、海外での無断栽培を防止する対策をまとめ、種苗法
改正案を今国会に提出する。とあります。

この記事、実は日本の農業にとっては極めて重要な問題!

農作物の新品種の育成は気の遠くなるような作業や交配を
防ぐために広大な土地で育種する必要があり、その確率は
いわゆるセンミツやセンイチ…1000回に3回か1回くらいの確率
(※せんだみつおや星野監督じゃありません…ペコリ)
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その苦労の果てに育種に成功した人の成果を横取りするような
者どもを罰し、保護してあげないと品種育成は衰退していきます。

実際に、いちごの「とちおとめ」は中国や韓国などで無断栽培され、
日本に逆輸入して、農家は打撃を受けたこともあります。

また生鮮としてのイチゴがダメなら、イチゴジャムならOKという
ことで、輸入事案が急増して、前回の改正では加工品にも
その効力が及ぶことになった経緯があります。
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したがって、現行法では、登録した品種の種苗、収穫物、加工品を
独占的に販売する権利を与え、有効期間は果樹で30年、その他で
25年となっており、罰則の強化もなされています。

輸入業者の中には、法令を遵守しようとする者ばかりではなく、
金儲けができればそれでいい!という業者もゼロではありません。

そこで、今回はさらに懲役刑を10年に、罰金も法人で3億円以下と
特許権侵害並みに引き上げ、海賊版の輸入を阻止する方向のようです。

政府も今、高品質の農産物の輸出に躍起になっていて
高値で取引される農産物の輸出拡大戦略に影響が出ては
一大事ということで、矢継ぎ早に法案の提出を急いでいるようです。

では、なぜ、政府は今、農産物の輸出拡大に躍起になっているのか!
そのあたりを次の機会に隊長なりの分析を交えて述べてみたいと思います。
by mitsuketai | 2007-02-20 20:35 | 野菜のソムリエ