オレンジの熟度?

先日、コンビニでこんなオレンジジュースを発見!
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キリンビバレッジが販売しているトロピカーナHARVEST100
パック入りのオレンジジュース、品質ではトロピカーナがダントツだと思っています。
事実、このジュースもオレンジ本来の風味が生きていて、美味しい!

では、なぜわざわざこのジュースを取り上げるのか?

理由はいささか気になったことがあるからなのです。

それが高地栽培 熟度指定14.8の文字!
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そしてラベルの裏側で、熟度についての説明があります。
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「熟度」糖度÷酸度で算出される果実の熟成度を表す指標
ざっとこの説明を見れば、一見なるほど!と思います。
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ケチをつけるつもりは毛頭ありませんが、もう少しきちんとした
根拠をもって説明する必要があると思います。

熟度って、本当に糖度酸度の比率だけで分かるの?そういう規定はあるの?
(※酸度については食品によって色々の定義がありますが、柑橘の場合は
 酸っぱさを示す指標として100mg中の酸味(クエン酸)の量 (mg)で表します。)


熟度の表示規定についてはJAS法の果実飲料品質表示基準
果実飲料に関する公正競争規約日本果汁協会の規定を
私が調べた範囲では明確な答えを見つけることができませんでした。

そもそも、熟度って様々な要素が複雑に絡み合って構成されているものだと思います。
それがたった糖度と酸度だけで測定できるのかなあと思いませんか?


また、このジュースは濃縮還元です。ストレートジュースと違って、
果汁を搾った現地で水分を蒸発させて、濃縮したものを加工段階で
加える水分の量によって、糖度の調整は可能です。

酸度についても柑橘類の場合は、採れたてや未成熟の場合、酸度が高く
酸っぱいのが当たり前で、収穫後の貯蔵による酸抜きをして
酸度を調整することもある程度可能だと思います。
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うがった見方をすれば、この熟度の公式によると、収穫後の加工如何によっては
ある程度、熟度のコントロールができるのでは…という推測も(苦笑)


実際、天然果実は気候や収穫場所、同じ1本の樹木でも場所によって
甘味や酸味が変わってくるので、全てベストな条件に揃えることが難しく、
しかも昨今の柑橘類の異常な不作で価格が高騰している中で品質維持や
コストコントロールが難しいことも理解する必要があります。

その中で、これだけのことをできるのは素晴らしいのですが、ココまで
強調説明している場合は、実際、どこの産地で、果実自体の糖度や酸度が
一定以上のものを収穫しているデータや糖度÷酸度=熟度の公式と実際の
果実の成熟度との整合性を示すことがメーカーの責務かなと思っています。


熟度に関する公式な規定がないため、判断が難しいところですが、
おそらくメーカー側もきちんとしたデータ取りと検証はされておられると思います。

もう少し詳しい情報を流してほしいと願う生活者の立場も分かるし、
品質や原料確保、コスト管理などで頭を痛めておられるメーカーの
立場も理解できるので、いささか板ばさみの状態です。(苦笑)

しかしながら、トロピカーナの品質の素晴らしさを知る者にとって
この点については、生活者の理解を得られる範囲内でもう少し
情報公開をしていただけたらと思います。
by mitsuketai | 2007-04-05 19:58 | 食の安全&表示